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さつきちゃんの休日日誌

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みなさんこんにちは、ドイツから来たU-1224、通称U房です。
今日は久しぶりに日本でのオフです。予定ではいつもどおり、伊八と一緒に
名湯巡りして温泉まんじゅうの食べ比べしてオカシラ付きでビールをきゅーっ
とやるはずでした。………予定では。
なのに何故こんなところにいるのかといえば、伊八の一言が原因です。
つまり、
「うっひゃ、なにその『巻き』、プロの反犯行ッスか?」
これです。




「君、水に潜るなんて野蛮な真似しかできない割に良いセンスを持っているね。
 僕のこの巻き髪の美しさがわかるとは、黄色いジャップも捨てたもんじゃあ
 ないということかな」
「え?それ誉めてる?ま、とりあえず……アザーす」
「どこぞのクラウツよりは気が利きそうそうだ。じゃあ君にガイドを頼む
 ことにしよう」
「は?」
「この僕に相応しい、華やかで優雅な場所をお願いするよ」
「え?あれ?お願いされちゃったんだけど。ちょっとU房、何この人、何の
 電波拾っちゃってる人?」
「伊八ー!それは敵ですよ!なんで仲良くしてるんですかーっ」
「君には頼んでないよ、さっさと薄暗い深海に帰りたまえ」
「どうして英軍のナルシスト戦闘機が誘われてこの私が除け者なんだ、
 理に反するだろう!私も行きたい!」
「あ、え?どちらさん?ってかぬいぐるみデカっ!」
「メッサー!いたんならとっととこの連合機連れて帰ってください!」
「私が連れてきたんじゃない!」
「じゃあ追い払ってください!貴方の仕事でしょう!?」
「はんっ、このパーフェクトな僕を追い払うだって?芋が燃料の田舎者
 に出来るのかな」
「なにこのカオス」









そんなこんなで紆余曲折の末、華麗で優雅で可愛らしい動物のいる所という
両ゲストの要望に答えるべく私達が選んだのは日本一の大テーマパークです。
海がモチーフの方か陸がモチーフの方か。これは揉めませんでした。
むしろ私と伊八には別の意見もあったんですが、素早さにおいては歯が立ちま
せん。気付いたときには4人分のパスを持って●ンドの住人です。


「遊園地と言えばジェットコースター、ジェットコースターと言えば青空の下だ」
「ジェットコースターに乗りつつ未知の宇宙空間の片鱗を体感できる合理性が分か
 らないのか」
「君こそ王道という言葉を知らないのかい。大体、晴れた広い空の下をハイスピード
 で駆ける事に魅力を感じないなんて、それでも戦闘機かね、君は」
「革新的な技術の世界に食指が動かないなんてそちらこそ主力機の端くれとも思え
 ない。そんなだからいつまでもキャブレター問題をクリアできないんだ」



「………泣くなよ、U房」
「なんなんですかあの二人、行きたきゃ二人だけでいけばいいじゃないですか、
 なんで私達まで……」
「まあほら、日本慣れしてないから、二人じゃ不安だったんじゃ……」
「そんな殊勝なタマじゃないですよ!回転ドアの通り方分からなかったら機銃
 掃射して突破しますよ、あの人たち!なのに…〜っ」
「おい、落ち着けよ」
「ビッ●サンダーだろうがス●ースだろうが好きにのったらいいんです。
 むしろ別行動とったらいいんです!」
「だから落ち着けって、まだ策はあるぞ」






みなさんの予想通り、こんなのは序の口でした。
間をとってス●ラッシュマウンテンという伊八の素晴らしい機転により、第二次
BOB勃発は回避されました。ここは日本なので開戦しても別名だろうなんて突っ込
みは些細な事です。
滝から落ちる際のショットを見れば涙目でバーを握りつぶさんばかりにしがみついて
いる我が国の主力機よりは、余裕の手付きで前髪をしっかりガードしているスピット
ファイアさんに軍配が上がりそうですが。
おっとこれは失言です、内密にお願いします。
でも何度も言いますがこんなのは序の口なんです。



「遊園地と言えばお化け屋敷だろう。保有するお化け屋敷の質でその遊園地の
 格が知れるというもの」
「そんな古くさい慣習に捕らわれるよりも遊園地独自の売りに注視すべきだ。
 個性なくして競争に勝ち残れる道理はない」
「個性が勝ち過ぎて誰にも扱えない兵器など如何に高性能でも存在価値はない
 と思うけどね」
「練達者によってこそ真価が導き出される、誇りある兵器とはそういうものだ。
 誰にでも尻を振る軽薄な君と一緒にしないでくれたまえ」
「大層な口をきくがね、とどのつまりは怖いだけじゃないのか?ホーン●ッド
 マンションが」
「ななななにをバカなことを!言いがかりだっ!君こそ心癒す人形達の踊りが
 理解できないなんて世俗の垢にまみれ過ぎなのではないか?!」
「子ども騙しのイッ●アスモールワールドに乗りたいなんて、自分の図体見て
 から言いたまえよ。ホーンテッ●マンションは単なるお化け屋敷ではない、
 映像美と確固たるストーリーを持った大人のためのアトラクションなのだよ」



「うっ…うっ…うっ……」
「そんなさめざめ泣かれても……」
「せっかくのオフなのにせっかく久々に温泉めぐりしようと思ったのに……」
「ま、まぁ温泉はまた今度でいいんじゃん?」
「どっちも子供だましじゃないですか、大人ならせめて裏ネタの多いカリ●の
 海賊に乗れって言うんですよ」
「いや〜俺はジャン●ルクルーズ派かな〜」
「ひどい!伊八までそんなこと言うんですかっ、裏切りもの!」
「ちょっ、目がいたい!人の目がいたい!頼むから180超えの図体で泣かない
 で!隣の俺が居たたまれないから!」