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しかれども炎日

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 肘のあたりにまとわりついている小袖でぐっとからだを包んだ。……じきに夕餉だ、支度しろ。まだ後頭部を押さえてしかめっ面をしているのを見下ろして、手早く袴をつける。じとりとかいた汗が気持ち悪いと思う。半端に上がった体温を呼吸で鎮め、衿を直した。……そのあと風呂だ。それにかぶさるようにして真田が声を上げる。折角書いたのが消えてしまいまする。だったら……。また書けばようございまするか。見れば、伊達を見上げる顔の嬉しそうなことといったらない。一つ唾を飲み込んで、顔をそむけた。ばたばたと板間を蹴るのを追うようにして、男の足音が重なる。なにやら男の名前が書かれたもものあたりがひきつれているような、妙な感触がする。あんな小さく書かれた跡でさえこうなのだから、これ以上大きく書かれたらたまったものではない。
作品名:しかれども炎日 作家名:いしかわ