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生徒会室で恋は始まる 番外

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幼馴染で、親友で・・・。そう思っていたはずなのに、自分でも知らずに邪な感情を抱き、そんな目でユーリを見ていたというのか。
申し訳ないやら、恥ずかしいやらでフレンはなんと言っていいかわからず俯いた。
・・・しかし、だ。
無自覚だったとはいえ、そんな態度で接していたフレンに対して、ユーリは今まで変わった様子を見せた事はなかった。
ユーリがそういった偏見を持っていると思っているわけではないのだけれど、普通なら男が男相手にそういった感情を持っていて、尚且つその対象が自分だとわかれば、多少なりとも距離を作ったりするのではないだろうか。
だがユーリは、これまで本当に変わらずフレンと友人付き合いをしてくれていたと思う。
・・・・・・単純かもしれない。けれど、少しは自惚れてもいいのだろうか・・・?

「ねえ、ユーリ」
「ん?」
「もしかして・・・何だけど」
「ああ」
「・・・ユーリって結構、僕の事好き?」

それを言った瞬間、フレンの事をにやにやと見ていたユーリの表情が一変した。
普段の彼からは想像もつかない位、顔が真っ赤に染まった。

「・・・ユーリ、もしかして本当に・・・?」
「うっ、うるさい!!」

照れたようにユーリがそう言って、顔を背けようとする。けれどそんなユーリをフレンは腕の中に抱き込んだ。

「ユーリ、ありがとう」
「・・・・・・」

ユーリは何も答えなかったけれど、身体から力を抜いてフレンに身を任せてきた。その重みに、ユーリを抱く腕にほんの少し力を込める。

「好きだよ、ユーリ」

耳元で囁く。それにぴくりとユーリは反応した。

「・・・基本へたれのくせに・・・」

おずおずと背中に腕が回されると、ぼそりとユーリが何か呟いた気がした。けれど、それは本当に小さすぎてフレンの耳には届かない。

「ユーリ?」
「何でもねえよ!」

何を言ったのか問いかけようとしたけれど、ぶっきらぼうなその言葉と共にユーリが押し付けるようなキスを仕掛けてきた。
それに驚いたものの、まあいいかと問いかけるのは諦めて、ユーリの口付けを受け入れた。