二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

あたたかいからだ、じんわり

INDEX|4ページ/4ページ|

前のページ
 

「好みなら男でも女でもな両刀で好色。かつ、質の悪いことに性的魅力に溢れた23歳」
「…あー、間違ってはない、かも…
珈琲のカップを手渡し、次のカップに緑茶を注ぐ。
「それで」
「ん?」
「なぜ、アーサーさんには手を出されないんですか?好みなんでしょう?」
「んー…好みだけどさー、別にこのままの関係で満足しちゃってるというか」
「おや、貴方にしては随分消極的なんですね。でもいいんですか?最近、アーサーさん仲の良い人が出来たんでしょう?
……取られちゃいますよ?」
「それは、ないない。だって、餌付け完了しちゃって坊ちゃんは俺がいないと生きていけないし?
…それになんだかんだ言って、あいつが最終的に頼ってくるのは俺だからね」
「…ご馳走様です」
「ん、あとは俺の分の珈琲だけだから先に持っていって貰える?」
「分かりました」

 そうなのだ。アーサーとフランシスが周りからどれほど親密に見られていようとも、二人は本当に唯の友人なのである。アーサーは一切フランシスに恋愛的な意味で興味を持っていないし、フランシスも特別に恋人にしたいわけではなかった。二人の関係は友人以上ではあっても恋人ではないのである。