二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

コードギアスログまとめ(スザク受け中心)

INDEX|11ページ/14ページ|

次のページ前のページ
 

 もう一回締め付けてやろうか。今度は食い千切るぐらいに、さ。
 腰を揺らして、彼を煽る。珍しくジノは悩むような様子を見せて、歯を食いしばっていた。

「なあ、スザク」
「んっ、あ、なに?」
「なんで今日はこんな体位なんだ?」

 軽くジノが腰を動かすと、いいところを掠めて、ちり、と快楽が身体に火を点ける。もどかしい。もどかしいけれど、ベッドの上での生臭い会話を楽しむには、これぐらいがちょうどいい。

「上に立つ人間の、っん、気持ちが知りたかったんだ、よ」
「ふうん?」

 ジノは目を細めて、囁くような唇の形を作り出した。

「本当に?」

 吸い込む呼吸の音はない。前置きする時間なんてない。彼はもともと肺に入っていた分の空気、その量で出せる声量で、俺に問いを放った。

「うそ」
「やっぱり」
「うそだよ」

「どれが」なんて不粋な問いをしてくる男を、愚かだとは思わない。それは誠実さと直情だと、置き換えることが出来るから。むしろ、好ましいと、思う。
 悩ましげに眉を下げつつも、唇の笑みには余裕さえ残したこの男は、“俺”がなりきれなかった“僕”だ。

「人を見下ろす気分を、味わってみたかったんだ」
「へえ。上官に跨がって見下ろす気分はいかがですかな、枢木卿」

 こんな時ばかり、育ちの良さが分かる言葉遣いをする彼は、少し記憶の向こう側に重なる。
 だから思いっ切り言ってやった。
 向こう側に置いてきた笑顔を引っ張り出して、その仮面を被って。


「最ッ悪だ」


 愉快そうに笑ったジノは、遠慮なしに俺をベッドへと押し倒した。


080607

title 7−1