二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

その日は、

INDEX|8ページ/8ページ|

前のページ
 





オマケ。



その日、俺は何も知らなかった。

だからわざわざボンゴレに会いに行こうと思ったのは、本当に偶然だった。

ボンゴレはいまだに俺を子供扱いして、ブドウの飴をくれる。

少し気恥ずかしいけれど、ボンゴレから頂く飴はいつ食べても何よりも美味しい。

冷たい表情をすることが多くなったボンゴレが、俺の前でだけたまに昔のような表情で俺をたしなめることがある。

その瞬間が何よりうれしい。



俺は思っていたより馬鹿だったんだ。

皆が葬式のような表情で廊下を歩く意味に、皆が何かを耐える様に、でも耐えきれずに嗚咽を漏らす姿に、
理解できない恐怖を感じながらも俺はボンゴレの部屋へと急いだ。

そこには顔なじみの守護者の面々。

そして、

ボンゴレと大嫌いなリボーンは血だまりの中で幸せそうに微笑んでいた。
作品名:その日は、 作家名:阿古屋珠