その日は、
オマケ。
その日、俺は何も知らなかった。
だからわざわざボンゴレに会いに行こうと思ったのは、本当に偶然だった。
ボンゴレはいまだに俺を子供扱いして、ブドウの飴をくれる。
少し気恥ずかしいけれど、ボンゴレから頂く飴はいつ食べても何よりも美味しい。
冷たい表情をすることが多くなったボンゴレが、俺の前でだけたまに昔のような表情で俺をたしなめることがある。
その瞬間が何よりうれしい。
俺は思っていたより馬鹿だったんだ。
皆が葬式のような表情で廊下を歩く意味に、皆が何かを耐える様に、でも耐えきれずに嗚咽を漏らす姿に、
理解できない恐怖を感じながらも俺はボンゴレの部屋へと急いだ。
そこには顔なじみの守護者の面々。
そして、
ボンゴレと大嫌いなリボーンは血だまりの中で幸せそうに微笑んでいた。