寝ても覚めても憂鬱な朝
小さな笑みに頭がくらくらして、きらきら輝く瞳に目が釘付けになって、やっと知ることのできた名前を何度も頭の中で繰り返すばかりで、ぎゅっと袖を握りしめている小さな手に身動きが取れない。
みっともなくただ狼狽えるしかできない俺は、野次馬共のざわめきも、不躾に寄越される視線も22、気にしている余裕なんてなかった。後で自己嫌悪に落ち込むことはとっくに確定している。
そしてもう一つ確かなことは、きっと明日も俺はカッコ悪くて、お前の夢ばかり見て、寝不足のうちに目が覚める。
奪われた心が返って来ない限りきっとずっと、そんな朝。
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『メランコリック』が好きすぎて笑顔動画をリピートしているうちにできてた。
キレデレに純情が加わると手に負えないよ!
お久しぶりです。放ったらかしになってた期間も来てくれてた方々すみませんでした。
これから忙しくなりそうなので、ちょっと上げるスピードは落ちると思いますが、書きかけてるネタはまだまだあるのでぼちぼち上げていきます。
作品名:寝ても覚めても憂鬱な朝 作家名:川野礼