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2003年度龍騎短文まとめ

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■2003/12/25 (木) 蓮
君に触れていたらぐずぐずになると思ったでも違う
とっくにもう駄目だったことに君に触れて気付いただけ

■2003/12/24 (水) 芝須
「もしもし須藤さんクリスマスの予定は?」
「夜勤ですが」
「やっぱりね、恋人とかいないの?寂しい人生だね」
「恋人の有無ぐらいで人の人生を診断しないで下さい」
「いい人紹介しようか?」
「あなたの紹介だけはいりません」
「ケーキ贈っといたよ、ワンホール」
「いやがらせですか」
「そう思う?」
「それ以外に何だと?」
「嘘だよ送ってない」
「当たり前です」
「クリスマス一緒に過ごす相手は?」
「何でそんなに聞きたがるんです」
「いや、俺のメタルゲラスがおたくのボルキャンサーだっけ?そいつと遊びたいっていうから」
「・・・・・クリスマスにですか?」
「あの妙な男が作ったんだし、モンスターがみんなでパーティーやってもおかしくないでしょ」
「・・・・・・・」
「あ、もしもし須藤さん?まさか聖夜を過ごす相手がモンスターなんて言わないよね?」
「・・・・・・・」
「もしもし?あれ?あっ電源切りやがった、ちょっとおい!マジかよ!」

「・・・・・うわー、着拒してるし・・・・・」

■2003/12/24 (水) 芝手
「雨が夜更け過ぎに雪に変わったら困るのでクリスマスの間は外に出ません」
「・・・寒いのが嫌なら素直にそう言え」

■2003/12/30 (火) 芝須
あんまり彼の近くにいくと頭のおかしいのがうつってしまうなと思ったけれど
生憎俺は頭のおかしい人間が嫌いではなかった。(前提)
 
死んでしばらくしてからやっと彼のことを思い出したので会いにいってみた、
どこにいるか分からなくて見つけるのに大分手間取って、まあ結局会えたんだけどすぐには彼だと分からなかった、
なんていうか彼はもうアレだったいろいろと駄目だった負けていたぼろぼろになっていた、俺は溜息をのみこんだ。
日のあたるところに寝転んだまま、とても大事な人と繋いでいるようにいつまでも右手を広げなくて、何もないところを眺めてはたまに嬉しそうに笑っていて(その表情は見たこともなく優しげで穏やかで)ふいに金色の光を追うようにもう片方の手を空に伸ばした。
それがあんまり幸せそうで、しかもいつまでもその仕草をやめないものだから俺はなんだか悲しくなった、
俺は溜息をのみこんだ。
彼が何を求めているのか分かってしまいそうだったから、なんだか自分が嫌になっていまさらのように彼を軽蔑してみた、俺ももしかしてこんなふうになるしかないのかなと思って少しうんざりした。
オレはまともなにんげんだからもうこんなひとにつきあってられないはやくここからぬけださないと、

天気がとてもいいので俺は歩きながら溜息をのみこんだ。
 
■2003/11/25 (火) 芝手
「みゆきちゃん、こっち来て」
「ああ」
君が言うのなら。
「俺にもさ、コインいじらせてくんない?」
「ああ」
君がしたいなら。
「今日うち泊まってく?」
「ああ」
そう、望むなら。
「ねえそれは同情?」

答えられない自分がいた。
 
■2003/11/19 (水) 芝須
「好きだよ」嫌いだけど。
「大好き」死んでいいよ。
「ねえ、須藤さんは?」ここで好きとか言ってこないでよ?
「・・・・好き、というのは」
「え?」
「好きというのは本当ですか?」
「うん」
「だったら・・・・」
「なに?」
「あなた、頭がおかしいですよ」
「あはは、ほんとに好き、大好き」
あんたのそういうところはほんとに。

■2003/11/16 (日) 花鶏にて 2
「ゴメン手塚、ケータイ貸して!」
「ああ」
「いやー、充電切れちゃってさ。蓮に買い物の追加頼みたかったんだけど」
聞いてもいないのに理由を言って真司は手塚の携帯をいじる、
「あーそっか蓮のアドレス入ってない・・・・ていうかアドレス一つしか入ってないね」
「ああ」
「・・・・・芝浦?」
「ああ、何か変か?」
「いや、そういや持たされたって言ってたっけな・・・・あー辞書機能違うからよく分かん・・・・なあ手塚」
「ん?」
「なんで予測変換ですぐ『気にするな』とか『怒っていない』とか入ってんの?」
「よく使うからだが」
「・・・・手塚と芝浦ってさ、よくケンカすんの?」
「? いや、そんなに」
「じゃあなんで」
「あいつが一人で怒るんだ」
「・・・・・・・・」
「多分向こうの携帯にも『ゴメン』と『怒ってる?』が入ってるだろうな」
「・・・・・あのさあ、それでいいわけ?」
「何がだ?」
「いや、いいならいいんだけどさ・・・・」  

■2003/11/16 (日) 花鶏にて
「いらっしゃいませー・・・うわあ」
「いつ来ても客のいない店だよねー」
手塚にぴったりと寄り添った芝浦が、まったく失礼なことを言いながら入ってくる。
「不満があるなら帰れ」
「あっれー、それが売り上げに貢献してる得意客に向かって言う言葉かなあ」
10センチほどもある身長差をものともせずに、芝浦は錬を見下すように見上げた。
「この人にストレートティー、俺がミルクティーね。お菓子はスコーン、バターとアップルジャム付きで。早くしてよ」
「・・・・・・」
「俺は客だよ?」
「・・・・・・」
不機嫌を隠す様子もなくキッチンに入る蓮を、芝浦は面白そうに見つめる。
「じゃ、あの席行く?」
「ああ」
「あ、なあなあ二人とも」
二人が珍しく(というか初めて?)人目もはばからず手を繋いでいるのに気づいた真司が声をあげた。
「その手、どしたの?」
恋人繋ぎじゃん、と指を絡めるようにしている二人の手を指すと、手塚は微妙に苦笑いをし芝浦は拗ねたような顔をした。
「何、聞きたいの?」
「うん、聞きたい!」
イヤミったらしく言ってみても単純な真司には通じないようだ。芝浦はため息をつき手塚を引っ張ってカウンターに座った。
「赤い糸ごっこをね、してみたんだよ」
「は?」
「赤い糸。とりあえずお互いの中指に糸を繋いでみたんだよ」
「う、うん」
なんだか微妙に異常なものを感じたが、真司はとりあえず相槌をうつ。
「最初は長かったんだけどね、ケンカとかするとどっちからともなく切っちゃうんだよね」
「大体芝浦だがな」
「・・・・まあね」
「それで?」
「で、一応仲直りするとまた結ぶけど、ケンカするとやっぱり切るのね? で、切って結んででどんどん短くなっていって」
「それでこの短さに? ・・・・うわっ何コレ糸っていうか結び目じゃん」
ほら、と見せられた二人の手の間の糸は5センチもないほどに短く、しかもその糸自体が結び目の塊のようになっていた。
「うわあこれどうやって結んだの」
「俺がすごい頑張った。でももう一度切ったらもうダメな感じなんだよね」
「ふうん・・・で、これ始めたのはいつなの?」
「・・・・一週間は経ってないはず」
「初めは長かったんだがな・・・・」
それぞれ別方向に視線をそらす二人の前に、
「よっぽど相性が悪いんじゃないか」
さりげなく蓮が注文の品を並べた。

■2003/11/12 (水) 56北