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BOMBER☆松永
BOMBER☆松永
novelistID. 13311
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TRPG de BASARA

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GM「ケンシンからの書状をざっと眺めたケイジは「事情はわかった」と言いました。向けられる視線は、何処か値踏みするような感じもありますね」
マサムネ「で、手を貸してもらえるんだよな?」
GM「ケイジはマサムネの言葉には、すぐに答えませんね。「まあ……ケンシンの言う心当たり、ってヤツは想像がつくよ」書状を弄びつつ、そんな風に言います。「恐らく、西海の鬼のことだと思う」」
サスケ「(はっとしたように)トサのチョウソカベか……!」
GM「おっと、それはPL(プレイヤー)情報ですよね(笑)。PC(キャラクター)が知っていたかは目標値15でチェックをお願いします。<博識>を持っていない方も平目で挑戦できますよ~」(一斉にダイスを振る)
マサムネ「Han? 誰だ、そりゃ?(<博識>持ちだが失敗している)」
ユキムラ「俺も聞いたことが無かった(こちらは平目で失敗)」
コジュウロウ「(どうにか成功しつつ)確か、シコク地方を根城とする海賊の一派だな」
サスケ「(無事成功)よかった、PCも知ってたよ(笑)。えっと、総大将の名は、チョウソカベ=モトチカ。隻眼の偉丈夫だと聞き及んでるけど……間違いないよね?」
GM「はい、その通りです。あと、サスケの出目ならチョウソカベ軍は奇妙なカラクリ兵器を用いるという噂も思い出せます」
サスケ「つまり、そのカラクリの中に、空を飛ぶための手掛かりがあるかも……って話なのかな」
GM「「多分ね」サスケの言葉にケイジは頷きます」
マサムネ「あんたは、その西海の鬼とやらに、面識があんのか?」
GM「ケイジは、その言葉にも頷きますね。「俺は諸国を回ってたからね。まあ、それなりに知り合いだよ」」
ユキムラ「ならば紹介してはいただけぬか、マエダ殿」
GM「「まあ、いいけど……」そう言いながらも、ケイジはあまり乗り気ではないようです。「ちょっと問題がない訳じゃないんだよなぁ」」
コジュウロウ「問題?」

 

実は現在モトチカ率いるチョウソカベ軍は、セトナイ海を挟んで対立するチュウゴク地方のモウリ軍と攻防戦の真っ最中なのでした。
そんな場所に行っても、話を聞いて貰う余裕なんてないだろう、というのがケイジの言い分なのです。

 

マサムネ「Ha! この状況下で私闘かよ! まったくHappyな連中だぜ(呆れたように)」
コジュウロウ「しかし……確かに、それは些か厄介ですな」
マサムネ「No ploblem! 俺らが、その戦を終わらせりゃいいのさ!」
サスケ「(さすがに呆れた声で)終わらせるって、どうやってさ?」
マサムネ「そんなもん、行ってみなくちゃわかんねぇよ」
GM「(やっぱり、そういう反応できたか)マサムネの言葉に、ケイジも呆れます。「本気なのかい? あんた」」
マサムネ「不敵に笑いつつ言ってやるぜ。Jokeを言っているように見えるかい?」
GM「ケイジは大きく溜息を吐きました。「そこまで言うなら、紹介してやらないこともないけどさぁ……」」
マサムネ「勿体つけてんじゃねぇよ、優男の兄ちゃん。四の五の言わずに、さっさと紹介状を書け」
ユキムラ「ま、マサムネ殿……それは頼み事をする者の態度では……」
マサムネ「Shut up! 俺ぁ回りくどいやり方が一番嫌いなんだよっ!」
GM「(苦笑しつつ)ユキムラの心配を余所に、マサムネの傍若無人な態度にもケイジはさして気を悪くした風はありませんね。むしろ、何処か面白そうな顔になって言います。「やっぱり魔王を倒そうなんて考える人は違うね。気に入ったよ」」
コジュウロウ「ならば……」
GM「コジュウロウの声を遮って、ケイジはマサムネに言います。「でも、その前に試させてくれないかな」」
マサムネ「試す? 何をだ?」
GM「「あんたたちが本当にケンシンの言う通り、魔王に挑むだけの器があるのか、ってことをさ。俺自身納得できれば、西海の鬼に紹介してもいい」とケイジは言いました」
コジュウロウ「(押し殺した声で)……てめぇ……マサムネ様の言葉が信用できねぇって言いやがるつもりか……(刀に手を掛けたらしい)」
マサムネ「(押し止める口調で)コジュウロウ、止せ」
コジュウロウ「しかし……」
マサムネ「Ha……上等じゃねぇか。(ケイジに向き直って)Okay、兄ちゃん。乗ったぜ。このOne eyed DRAGON、どんな戦であれ敵に背を向けるつもりはねぇ!」
GM「ケイジは満足そうに頷きました。「そうこなくっちゃ!」」
サスケ「……ああ、まただよ、この人。(肩を落とす)なんで余計な騒動に関わりたがるのよ……」
マサムネ「(一向に意に介した風もなく)で……俺らは何をすりゃいいんだって?」
 
 

やっと空を目指すための手掛かりらしきものに辿り着けそうなマサムネたち。
無事にケイジの「試練」を乗り越え、モトチカと会うことはできるのでしょうか?

 

サスケ「でも、その後にも騒動が控えてると思えば、ちょっと憂鬱だけどね……」

 

<続……かない>


(※この作品で使用している(っぽい)TRPGシステムは架空のものです)
作品名:TRPG de BASARA 作家名:BOMBER☆松永