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クラウドは混乱したまま男を見上げた。

「どうしたんだよ、クラウド、お前…」

男は唖然とした表情を隠さないままクラウドに手を伸ばそうとする。
クラウドは酒を下げていない手で、反射的にそれを強く払った。パシンと小気味いい音がする。

「…あんたは誰だ。」

クラウドの明瞭とした声が響いた。
男は茫然と手を伸ばした格好のまま固まっている。
二人の間で買ったばかりの酒だけが、ちゃぽちゃぽとみずみずしい音を立てていた。