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媚薬配合シャンプー2

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「土井先生、せっかくなんでお互いにスッキリしておきますか?」


 土井の溜息が聞こえたのか、いつも通りの表情に戻ったタカ丸が人懐っこく話しかけてくる。


「スッキリって、何をだ?」


「だから、お互いに抜きっこしましょうよ。さっき中途半端で終わっちゃったでしょ?」


 さらりととんでもない事をいう教え子を前に、先程の触れ合いを思い出し顔が熱くなる。
 慌てて頭をふり、冷静さを取り戻そうと教師口調で言った。


「何が『せっかく』だっ。部屋に帰ってから一人でしろ、バカタレ」


 まったく最近の若者は。ここまで奔放なのは世代の違いなのか?
 若者の開けた性の現状を痛感した土井は胃がキリッと軋むのを感じた。そして湯あたりなのか何なのかわからない火照った身体をタカ丸から離し、湯船から出ようとしたその瞬間。


「もう、土井先生、いっそ丸坊主にしちゃえばいいのに」

  
 呟くようなタカ丸の声が聞こえた。
 彼の頭の中で自分が、いや自分の髪が性的な対象になっているのは明らかだった。
 色々な性癖の生徒が居るものだ、いちいち驚いていては教師は務まらんぞと自分自身に言い聞かせた。


「はいはい、出家でもする時にゃ、おまえにこの髪くれてやるよ」


 冗談で言ったつもりが、背後のタカ丸が嬉々として近づいてくる気配がしたので土井は慌てて湯船から外に出た。
 一度、教職員で生徒達への性教育指導も話し合った方がいいだろうか…などと考えながら。




作品名:媚薬配合シャンプー2 作家名:aya