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買い物に行きましょう。

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「俺でよかったのか?」

少し固い声だった。

二人で買い物に出掛けて、カフェで休憩をとっている時にドイツがそう言った。

「なにがでしょう?」

問われたことが分からずにリヒテンシュタインは首を傾げた。

「買い物ならハンガリーとかオーストリアとか。まあ、他の奴の方が得意だろう」

ドイツは両手でカップを玩んではコーヒーを口に運んでいた。

視線はずっと下を向いている。

これは遠まわしに断られているのかしら?とリヒテンシュタインは思った。

「それは私くしと買い物にきたくなかった、ということですか?」

「なっ?!どうしてそうなるんだ!」

店に響き渡るような大きな声だった。

吃驚したように顔を上げたドイツとようやく目が合った。



作品名:買い物に行きましょう。 作家名:飛ぶ蛙