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巡りあえた奇跡と喜びに感謝します

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今度こそ、その命を半端に終わらせる事も無く、な。

俺は信じているよ』



「あぁ…」
「お母さん、どうかこの子達に名前を…」

そっと掛けられた声に、彼女は何度も頷いた。
無垢な瞳が彼女を映し出し、そして小さな小さな手が伸ばされる。
彼女はその手へと己の手も差し出した。
小さな手は、彼女の小指を軽く握り締めた。
赤ん坊は小指を握り、何処か嬉しそうに笑い声を上げた。
その温もりを感じながら、彼女は蒼い瞳に再び溜まりだした涙を浮かべ、双子の名をその唇へのせた。





「ばぁーちゃーん!紅茶でいいの〜?」

「えぇ、紅茶をお願いするわ」

家の奥から響いてくる孫の声にクスクスと笑みを漏らす。

穏やかな時が流れる中で、彼女は感謝の意をこめて囁いた。



「…生まれてきてくれて、有り難う。―――ルーク、アッシュ」