RE27こねた<1.5>
――ある世界、ある時代、ある村のある男の子のお話です。
男の子の名前をツナと言います。ツナはとても気の小さい子供で、体力も他の子と比べてもかなり劣っていました。そういうこともあり、ツナはいつも周りの子供たちにいじめられていたのです。
今日もまた、ツナはいじめっ子たちにポカポカと殴られ、泥道の上で転ばされました。馬鹿にしながら笑い去るいじめっ子たちに、ツナは一言も文句を言うことができません。ただ大きな瞳からポロポロと大粒の涙をこぼすだけなのです。だって、ツナはとても気の小さい男の子ですから。
ツナは毎日しょんぼりしながら家に帰ります。お母さんに泥を拭ってもらい、大好きなご飯を食べても、やっぱりしょんぼりしてしまうのです。
どうしていつもいじめられてしまうのでしょうか。なんで、いじめっ子たちを打ち返す勇気が出ないのでしょうか。そんなことをグルグルと考えても、ツナにはどんな答えも浮かび上がりません。
ふわふわのお布団の中で、ツナは明日はいじめられないといいなと思います。どうせ叶いっこないんですけど、とりあえずは思うだけはタダでしょう。
神様、神様、明日は笑顔で過ごせますように。
なかなか願いを聞いてくれない神様に、ツナはそれでも手を組んでお願いして、そして静かに眠りにつきました。
男の子の名前をツナと言います。ツナはとても気の小さい子供で、体力も他の子と比べてもかなり劣っていました。そういうこともあり、ツナはいつも周りの子供たちにいじめられていたのです。
今日もまた、ツナはいじめっ子たちにポカポカと殴られ、泥道の上で転ばされました。馬鹿にしながら笑い去るいじめっ子たちに、ツナは一言も文句を言うことができません。ただ大きな瞳からポロポロと大粒の涙をこぼすだけなのです。だって、ツナはとても気の小さい男の子ですから。
ツナは毎日しょんぼりしながら家に帰ります。お母さんに泥を拭ってもらい、大好きなご飯を食べても、やっぱりしょんぼりしてしまうのです。
どうしていつもいじめられてしまうのでしょうか。なんで、いじめっ子たちを打ち返す勇気が出ないのでしょうか。そんなことをグルグルと考えても、ツナにはどんな答えも浮かび上がりません。
ふわふわのお布団の中で、ツナは明日はいじめられないといいなと思います。どうせ叶いっこないんですけど、とりあえずは思うだけはタダでしょう。
神様、神様、明日は笑顔で過ごせますように。
なかなか願いを聞いてくれない神様に、ツナはそれでも手を組んでお願いして、そして静かに眠りにつきました。
作品名:RE27こねた<1.5> 作家名:てんこ