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Hiwaily*2 番外編【関東の場合】

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前略 りせはさんと思いのほか話が弾んでしまった。
彼が人気な理由が分かった気がします





「直人、ちょっとここに座ってくれないか?」

床の掃除中そ~まに呼ばれ、直人は彼の対面のソファに座る。


「なんでしょうか?」

どことなく緊張した面持ちの彼に、そ~まは苦笑した。
彼の経歴はあんずから聞いている。だから不安がっているのだろうか。


「働いてもらってもう一月たっているが。売上も伸びてる、不安がることなんてないよ」

「あ、そうなんですか」

「……君の作る料理は、本当においしい。その秘訣、いったいなんだい?」

「え?」


「昔聞いた話なんだが、恋をしていると料理がうまくなると聞いてね」


真剣な表情のそ~まに、直人は一瞬面食らった。
唐突な質問だったが、答えないわけにもいかず。
しかし、この手の質問で返した答えで今までどれだけの恥をかいたか。


「……笑わないで、聞いてくれますか?」

「ああ、勿論」




「いや、俺恋したこと一度もないんですけど」




「…………本当かい?」



素直な答えに、むしろそ~まの方が驚いた顔をした。
直人の器量は悪い方ではない、むしろ良い部類に入るかもしれない。
時折見せる子供っぽさや素直さは、女性の心をくすぐるには十分だ。
彼はマジマジと直人をみつめ、口を開く。


「初恋も、ないのかい?」

「覚えている限りでは……幼稚園の先生レベルです」

「……そうなのか」

「恋とか、俺全然わからないんです。ダチは子供だって笑うんですけどね。
今の俺は料理のことしか頭にないから……ああそうだ」



直人は軽く笑って、照れくさそうに言った。



「俺は、自分の仕事に恋してるのかもしれませんね」

「仕事に、恋か」


「オーナー……?」


納得した様子のそ~まに直人は首をかしげる。
今の自分の答えに、彼が何を見出したのか気になるが、問いかける勇気はない。
というか、最初の質問の意図自体も掴めずにいるために仕方がない気もするが。



「いや、なんでもないんだ。悪かったね、実益のある話ではなくて」


「いえ料理作る以外は暇なんで。それに雑談は好きですよ」


「そうか、じゃあまた俺の話聞いてくれるか?」


「はい」

そういうと、そ~まは綺麗な笑みを浮かべてこう言った。


「ふふっ、最近のお前は、amuやりせはとばっかり話しているからな。俺もさびしいよ」

「え?」

「冗談だ。さぁ仕事を始めよう」


「あ、はい!」





直人、そ~まとの雑談にて恋と語る。の巻。







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