君の全てに恋してる(幸運男/ナイス×修正)
手をわずかに震わせ、不安げな瞳で見つめてくる
遠慮がちに頬をなでる掌
ヒーローにしては華奢な両の腕に抱きかかえられていた。
彼の体から伝わる暖かさと、それに反して冷えた掌の感触が心地よくて
自身は重体の体で、仲間は宇宙の危機と戦っている…そんな状況なのに何故かとても安心できた。
きっとその時から―
――そっと頬に触れた何かの感触に目を覚ます
熱で火照った頬を包むひんやりとした温度がなんとなく懐かしく感じ、寝ぼけた頭でそれに擦り寄る…
すると頭上で息を吐く音がし、次の瞬間ぼやけた視界が大きく揺れた。
「寝惚けてないで起きたんなら薬飲めよ」
どうやら殴られたらしい頭を抱えて目の前の光景にポカンとしてしまう
白い壁に明るいオレンジ色のカーテン、お気に入りのレコード、ダンス仲間と撮った写真を飾ったボード…
どう見てもいつも通りの自分の部屋で
今日は具合が悪かったから大人しくベッドで寝ていたから家に一人のはずだ
しかし目の前には自分を殴った張本人の姿がある。
そうだ…なぜ彼がここにいる?
「なんで修正がいるんすか?」
不思議に思って問いかけると、心底呆れたという様な顔をした後
フゥとため息を吐かれた―先程の頭上で聞こえたのもどうやらため息だったようだ
「…お前が連絡よこしたんだろ?」
意味が理解できず詳細を問いただす
すると、どうやら彼に電話をかけ「熱が出て寂しい」などとぼやいてしまったらしい
「うーん…」
そういえばそんなこともしたような気がする…
しかし如何せん熱で朦朧としていたので記憶がほとんどない
(そんな中でも修正に電話…
我ながらわかり易いっす)
「まったく、地球人の姿をしているとはいえ
宇宙人が地球の風邪ひくなんて…
自己管理くらい気をつけろよ」
「…あんまり修正には言われたくナイッス」
修正の痩せた身体をジト目で見つめると苦い顔をして目を逸らされた
彼は普段から、忙しいとすぐに食事を抜き
代わりに携帯栄養食を口にしているのをよく目にする。
基本的に偏食家なのだ
「私は必要な栄養はとっているからいいんだよ」
そんなことより熱計れ、…と話題を逸らすように体温計を渡される
「大人しく寝てろよ、熱上がるぞ」
「あはは、これ以上あがったら本当に死ぬかも知れないっすね」
「冗談言ってないで脇に挟んどけ…大体な」
遠慮がちに頬をなでる掌
ヒーローにしては華奢な両の腕に抱きかかえられていた。
彼の体から伝わる暖かさと、それに反して冷えた掌の感触が心地よくて
自身は重体の体で、仲間は宇宙の危機と戦っている…そんな状況なのに何故かとても安心できた。
きっとその時から―
――そっと頬に触れた何かの感触に目を覚ます
熱で火照った頬を包むひんやりとした温度がなんとなく懐かしく感じ、寝ぼけた頭でそれに擦り寄る…
すると頭上で息を吐く音がし、次の瞬間ぼやけた視界が大きく揺れた。
「寝惚けてないで起きたんなら薬飲めよ」
どうやら殴られたらしい頭を抱えて目の前の光景にポカンとしてしまう
白い壁に明るいオレンジ色のカーテン、お気に入りのレコード、ダンス仲間と撮った写真を飾ったボード…
どう見てもいつも通りの自分の部屋で
今日は具合が悪かったから大人しくベッドで寝ていたから家に一人のはずだ
しかし目の前には自分を殴った張本人の姿がある。
そうだ…なぜ彼がここにいる?
「なんで修正がいるんすか?」
不思議に思って問いかけると、心底呆れたという様な顔をした後
フゥとため息を吐かれた―先程の頭上で聞こえたのもどうやらため息だったようだ
「…お前が連絡よこしたんだろ?」
意味が理解できず詳細を問いただす
すると、どうやら彼に電話をかけ「熱が出て寂しい」などとぼやいてしまったらしい
「うーん…」
そういえばそんなこともしたような気がする…
しかし如何せん熱で朦朧としていたので記憶がほとんどない
(そんな中でも修正に電話…
我ながらわかり易いっす)
「まったく、地球人の姿をしているとはいえ
宇宙人が地球の風邪ひくなんて…
自己管理くらい気をつけろよ」
「…あんまり修正には言われたくナイッス」
修正の痩せた身体をジト目で見つめると苦い顔をして目を逸らされた
彼は普段から、忙しいとすぐに食事を抜き
代わりに携帯栄養食を口にしているのをよく目にする。
基本的に偏食家なのだ
「私は必要な栄養はとっているからいいんだよ」
そんなことより熱計れ、…と話題を逸らすように体温計を渡される
「大人しく寝てろよ、熱上がるぞ」
「あはは、これ以上あがったら本当に死ぬかも知れないっすね」
「冗談言ってないで脇に挟んどけ…大体な」
作品名:君の全てに恋してる(幸運男/ナイス×修正) 作家名:ノゾム@ナイ修布教中!!