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さあ踊りましょう!

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また面倒な奴が絡んできやがったと、門田は頭が痛くなった。
「そういうのじゃない」
「またまたぁ~、照れちゃって」
「照れてねぇ」
とりあえず帝人を安全圏に移すのが先だと彼女の手を引こうとする。だがその前に帝人はクルリと方向転換をすると、ツカツカと怒れる金獅子ならぬ自動喧嘩人形に近づいていった。
「おい!」
かといって見捨てることもできず、門田はその後を追う。
「すごいすごい!筋肉とか骨とかどうなってるんですか?昔からこんなに重いもの持ち上げることが出来たんですか?手とか痛くないんですか?」
突然乱入してきて無邪気な子どものような顔で見上げられ、静雄は呆気に取られたように停止すると、引っこ抜いていた標識を肩に掛ける。
「わぁ、この標識もバッキバキ……あ、でもちゃんと硬いや」
自動販売機と同じように、静雄の持ってる標識を撫でる帝人に、静雄は毒気を抜かれたように、そして少し困惑したような表情をした。
「おい門田、お前の彼女なんとかしろ」
「だから彼女じゃねぇし」
いい加減言い疲れたこの台詞に溜息も出ない。
彼女?と首を傾げた帝人はツイと辺りを見て、自分が誤解を受けていることを知る。
「あ、僕は京平の彼女じゃありませんから」
キッパリと言い切った帝人に、
「じゃあ君はドタチンの何なの?」
臨也が面白がって聞き返した。それにニッコリと笑みを浮かべると、帝人は胸を張って言った。
「僕は京平のお母さんですよ?」
「「は?」」
奇しくも静雄を臨也の声が揃ったのを見ながら、彼らの表情にデジャビュを覚えた門田だった。

(あー…この顔さっき散々見たな。)






さあ踊りましょう!
この混沌なる世界で、



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(てか俺の同級生だし、こいつらのこと知ってるんじゃ)
(勿論、情報としては知ってますよ?でも実際みたのは今日が始めてです)
(意外だ…)
(これでも息子の高校生活が平穏であるように気を使ってたんですよ!)
(そうなのか…/←ちょっとうれしい)
(折原くんと平和島くんが揃った時点で、それは無駄だと分かりましたが、一応学生の間は自重しておきました)
(…これは礼を言うべきなのか?)
(クスッ……まぁ、どちらでも結構ですよ)
作品名:さあ踊りましょう! 作家名:はつき