祭の後【キャン甘3】
そうでないならわざわざ依頼のため、“デート”からいつ戻るともしれない自分を待ってはいないだろう。
「その鍵が使える入り口は空にある。翼もあるお前さんなら問題はないだろう。」
デデデの言葉に一度目を閉じそして開け、そして椅子からおり、騎士は跪く。
「その依頼お引き受けいたしましょう、大王さま。」
「悪いな、お前も大変だろうに。」
承諾の返事に一息つきながらも去り際、メタナイトを気遣った。
「いえ、大したことじゃありません。それに。」
「それに?」
――戦いの中に身を置いて、私は私の心と距離を取った方がいい――
「なんでも、無いですよ。いい夢を、大王さま。」
そして鏡の国での長い戦いの幕が上がった。
作品名:祭の後【キャン甘3】 作家名:まなみ