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【APH】ある冬の日の思い出。

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ダンッ!!

大きな音を立てて開いたドアにフリードリヒは眉を寄せ、書類から顔を上げた。ノックも無しに入ってくる無礼者は、

「何の用だね?プロイセン」

傍若無人な我が国の具現化だという青年に他ならない。プロイセンは無言でつうかつかとデスクの前までやってくると、ニカッと子どものように笑い、デスクに積み上げられた書類を広げた両腕で一網打尽に叩き落としてしまった。それを呆然とフリードリヒは見やる。プロイセンはフリードリヒが手にしたままの書類と羽根ペンを取り上げた。
「何をするんだ!!」
我に返ったフリードリヒは顔を上げ、プロイセンを睨んだ。
「何するんだじゃねぇよ。今日は俺様が親父を甘やかす日に決定したんだよ。だから、仕事はするな!」
「何を言っているのか、さっぱりだな。私は仕事を、あ、こら…何をする!!」
溜息を吐いて、フリードリヒが叩き落とされた書類を拾おうとすれば問答無用とばかりに、プロイセンはフリードリヒの身体を担ぎ上げた。
「よっこらせ、っと」
「プロイセン、下ろさぬか!!馬鹿者が!!」
「イヤだね!!…じゃあ、お前ら、後、任せたぜ!」
部屋の前に控えていた大臣と官吏たちにプロイセンは声をかける。
「お前たち、プロイセンをどうにかせぬか!!」
フリードリヒは大臣と官吏たちを睨むが、大臣も官吏も恭しく頭を下げるばかりだ。
「申し訳ありませぬ。国家殿が邪魔をするなと申しますので」
「王の私の言うことが聞けぬのか!!」
「はあ。ですが、国家殿が、」

「王は国家第一の僕なんだろ。俺様の方がお前より偉いってお前が言ったんだぜ」

「…と、仰せになりますので、我らとしても国家殿を御止めすることが出来ませんで」
「……な、そう言う意味で言ったのではないわ!!離せ、プロイセン、この馬鹿者が!!」
「嫌だって言ってるじゃん。んじゃ、お前ら、後、任せたぜ!」
「御意」
大臣と官吏を見やり、暴れるフリードリヒを担ぎなおすと、プロイセンは意気揚々と歩き始める。フリードリヒは暴れるが、プロイセンはびくともしない。
「プロイセン、これはどういうことだ!?それより、下ろさぬか!!」
「下ろしたら、お前、逃げるだろ」
「当たり前だ。馬鹿者が!!大体、私が何のために」