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小さな光は、遠くても明るい

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それから数日後、プロイセンはリヒテンに会いに行った。
「あら、プロイセンさん、ご機嫌麗しゅう。
ご無事で安心しいたしました」
リヒテンはプロイセンの元気な姿を見て喜んだ。
「リヒ、ありがとな。
ヴェストから聞いた。ネットで俺を見つけてくれたって。」
プロイセンは少し照れながら、リヒテンにお礼を言った。
「いえ。プロイセンさんが時々海を見たくなる時があるとお話ししてくださった事を思い出しただけです」
リヒテンは首を横に振って言った。
「それと、こいつも役に立ったんだ」
プロイセンはズボンのポケットからペンライト型の懐中電灯を取り出し、リヒテンに見せた。
「まあ、これも?」
リヒテンは目を丸くした。
それは以前、リヒテンがプロイセンに贈った物だった。
「こいつがあったおかげで、リヒは俺を見つけてくれた。
本当にありがとうな、リヒ」
プロイセンはそういうと、リヒテンの前髪を少し上げて、その額にキスをした。
「………プ、プロイセンさ……」
リヒテンは顔を真っ赤にさせた。

「プロイセン、貴様ぁ~~~~~~~!!」
運悪くこの現場を目撃してしまったスイスは、愛銃(拳銃)を構えプロイセンに向けて数発発砲した。(照準はわざと外したが)
「うぉっ?!…げぇ、スイス!!」
プロイセンはいきなり銃弾を浴びせられ、突然のスイスの登場に動揺していた。
「に、兄様?!」
リヒテンは少し頬を赤らめたまま、スイスの突然の帰宅に驚いた。
「先程、リヒテンに何をしたのだ!!」
スイスは怒髪天の如く怒り、銃口をしっかりとプロイセンに向けていた。
次は確実に仕留める気満々だ。
「リヒ、またな!!」
プロイセンは脱兎の如く、この場を後にした。
「プロイセン~~~!!待つのだ~~~~~!!」
スイスはプロイセンを後を追いかけていった。

その後、スイスは無理矢理、上司に頼みこんで(というか、脅し気味に)、仕事を在宅でも出来るようにして、ずっと自宅にいるようになった。
このスイスの妨害により、プロイセンは3ヵ月程、リヒテンに会えなかった。

(終わり)