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空の境界~未来への軌跡~4

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「師匠、二度と会えないかと思いました。」

鮮花の後ろから黒桐幹也が姿を現した。

「黒桐、いったいどうしてここが分ったのかと、どうやって入って来れたのか説明しろ。」
「へ? 今一番隠れやすい場所を調べたらここだったので、探しに来たのですけど?。」
「ここを、見つけたのは良いが、どうやって入ってきたかを説明しろ。」
「えっと、ここに着くと鮮花が、「自分から会いに行く。」と言って僕から、「鍵」を奪うと鍵を開けたら、棟子さんがいた。そして棟子さんが「火球」を投げつけたんです。鮮花が燃やされるんじゃないかと冷汗を掻きましたよ。」
「クソ、迂闊だった。」

実は、あの「合鍵」には魔術をかけておいたのだ。

「「黒桐幹也」が「伽藍の堂」の「扉」を「合鍵」で開けたら、「二度とこの場所にたどり着けない。」という魔法」

だったのだが知ってか知らずか、弟子に出し抜かれてしまった。

「私も妬きが回ったものだ。」
「それはそうと、棟子さん大輔兄さんに何言ったんですか?」

大輔の名前が出てくると何故か胸がチクリとする感覚がある。変な病気でもうつされたか?

「それは言えんが大輔がどうした?」
「そう、棟子さん大輔兄さん大変なのよ。」

この一週間の秋巳大輔、周辺環境の変化を聞き入ってしまった。