サイケデリック
がっくりと肩を落す学人に苦笑する帝人と臨也を横に、
サイケは小さかったときと変わらない満面の笑みで学人に笑いかけた。
「うん!俺がっくんより大きくなりたかったんだ!そうしたら俺ががっくんを守れるでしょ!
がっくんが歌いたいときに歌える場所を俺が作るよっ」
「なっ」
サイケの思いもしなかった言葉に学人の頬が赤く染まる。
「臨也さん・・・」
「うん、これはあれだね」
帝人と臨也は驚いたようにサイケと学人を見つめた。
「がっくん安心して歌って良いよ!戦闘プログラムもインストールしてもらったから!」
「なっなっ」
「がっくん、だーいすき!」
「っ・・・!か、帰りますっ」
「え!?あ、待って!がっくん!!」
きびすを返して早歩きで帰って行く学人の背中を、サイケは追いかける。
だけど、この前と違ってコンパスの長さがサイケの方が長いので、
すぐに追いつくだろう。
「・・・サイケ、あれ気が付いてませんよね?」
「学人は・・・どうだろね」
「焦れったい二人です」
「まるで昔の俺たちみたい?」
「あははは、何言ってるんですか臨也さん」
「ひっどーい。帝人君ラブなのに」
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なになになにこれ!?恥ずかしい恥ずかしいっ
待ってよー!がっくーん!
穴があったら入りたいっ!ええい静まれ僕の心っ!
がっくーん!どうしたのー?
あぁもうこの前まで子供だと思ってたのにっ