SSS×3本
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一人上手 ※微エロ
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温かい湯に浸かって1日の疲労を解きほぐした体はポカポカと火照って気持ちが良い。
事前に窓をあけておいたおかげで冷たい空気で満たされている部屋のベッドにダイブして、枕元に投げ出していた携帯を探り、かたい感触のそれを開いてクラスメイトに渡されたSDカードのフォルダを選ぶと、やけに肌色の多いサムネイルが3つ並んでいた。
栄口がいるのに、こういうのを見るのはいけないことなんだろうか。
一瞬考えたことは、しかし栄口とそういうことをする時間と体力が無いという言い訳と、沸き起こる興味にあっというまにかきけされてしまった。
部屋の照明を落とし、掛け布団を被る。熱のこもったその小さな空間で、はやる鼓動をおさえながら再生を押せば、小さな画面の中で女が高い声をあげながら喘ぎはじめた。
すげー!と、自然小さな画面を食い入るように見つめてしまう。
ベッドに寝転がる男に跨がる女はたおやかな胸を揺らし声をあげ、時折小さく首を振った。
あ、今の栄口みたい。
目を閉じて嫌だといいながら首をふるのは、嫌ではなくて気持ち良いってことを知っているから止めてなんかやらない。
押し込むみたいに熱を穿てば、びくんと栄口が反応を返してくれるのを知っているからだ。
血の流れが下半身に向かうのが分かる。手のなかで怪しく肌色を映し出す携帯を閉じて目をも閉じてしまえば、いつも自分の下で眉を寄せて快感を享受する栄口が浮かび上がった。 最後にしたのはいつだっただろうかと考えながらそろりと熱を持ち始めたそこに右手を滑り込ませる。そういえば栄口に舐めて貰ったんだっけ、ということに思い至ると、それは馬鹿みたいに単純に固さを増していく。
「さ、かえぐち…」
はっ、はっ、と吐き出される短い呼吸が続いたのは僅かな時間で、まるでスパークするように思考が白く弾ける瞬間に見えたのは見下ろしているはずの栄口を見上げている視界だった。