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きみこいし
きみこいし
novelistID. 14439
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青春アミーゴ 2

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「ありがとうございました。また、どうぞ」
最後まで丁寧に対応する主人に見送られ、ツナヨシたちは店を後にした。
(いいお店だったなぁ。ルッスーリアってなんだかんだいっても、基本、センスいいんだよねー。それが何故、あの髪型、カラーリングなのかナゾだけど・・・)
あらためて彼(彼女?)のファッションセンスを見直しながら、新しいドレスに着替えたツナヨシは歩道を移動する。
あの店では他にもいくつか買い物をしたので、商品とそれまで着ていたパーカーとカーゴパンツはまとめて本邸に届けてもらうことにした。
手の込んだつくりに比例してお値段もなかなかのものだったが、ツナヨシの稼ぎから手の出せない金額ではない。なにしろドン・ボンゴレだ。ファミリーの総資産もさることながら、ツナヨシ個人の総資産額もかなりのものである。
いまだに庶民の金銭感覚をあわせもつツナヨシにとっては、「うぐ」と思わずうめいてしまうような金額だったが、ルッスーリアが豪語していただけあって、良い品物を適正な値段で買えたことだし。まあ、よしとしよう。
念のため、手持ちのバックにはボンゴレリングと毛糸のミトンを入れている。こればかりはいかに青春といえども手放せない。「どんな時でも、例え真夏のうだる暑さだろうと身につけておけ」との家庭教師のお言葉だ。背くと何が待ち受けているのか考えただけでも恐ろしい。いや、リボーンのことは考えない。考えない。あまり精神状態によろしくないし。なんたって、今は青春を謳歌してるんだし。

「うむうむ」と一人頷くツナヨシの真横に、車道を近づいてきた黒塗りの高級車が停止した。そして後部座席のドアが開いたと思うとたくましい男の腕が伸びてきて、ツナヨシを抱え込み瞬時に車へ引きずり込むと、そのまま走り去った。
―――――あっという間の出来事だった。
「「「はい?」」」
ヴァリアーの幹部三人の隙をつく、その手並み。
ルッスーリアたちはあわててそれぞれの武器を手に、追いかけるが、
「あら?あのナンバーって・・・」
「ボスの車だね」
「ちぇ、つまんねー。ツナ、とられちったよ」
ツナヨシを拉致したのが、我らがボスだと判明すると三人のテンションは一気にゆるんだ。
「まあまあ、そう言わないの、ベル。せっかくなんだから、ランチでも行きましょーよ」
「げ!カマと赤ん坊とかよー」
「おごりなら行ってあげるよ」
「きーーー!やっぱりかわいくないわね!あんたたち」
そして、ぎゃいぎゃいと騒ぎをまきちらしながら、彼らはふたたび優雅(?)なショッピングへ戻っていったのだった。


【次回更新予定日:2010.12.04】
作品名:青春アミーゴ 2 作家名:きみこいし