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マルナ・シアス
マルナ・シアス
novelistID. 17019
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【東方】東方遊神記(プロローグ)

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① 暇を持て余した天上人の遊び

今お前さんがこれを読んでいるということは、これが無事に誰かの手に渡ったということだね。もしそうだとしたら、ちょいとばかり嬉しいねぇ。まぁ、お前さんもせっかくこの書を手にしたのだから、少しあたしの無駄話に付き合っておくれよ。なぁに、退屈かも知れんが、暇つぶしにはちょうどいいネタになるだろうからさ。

まず、あたしのことなんだが、あたしは世間一般では天上人と呼ばれてる。天界、つまり、雲の上の、もっともっと上の世界に住んでいる存在さ。元々は人間だったんだけどね。名前は・・・もう忘れちまったねぇ。仮に天人さんとでも呼んどくれよ。でさ、この天界っていうのがさ、もうホント娯楽とはおよそ無縁の場所でね。ほとんどの天上人が退屈しているんだよ。少なくともあたしにはそう見えるね。だから、他の皆はなんとかして暇つぶしのネタを探したりして日々を過ごしているんだ。まぁ、中には何もしないで寝てばっかりいる奴もいるが・・・そこであたしはさ、ある世界を観察して、それを観察日記みたいに書き留めていこうと思ったわけだ。なぜそう思ったかって?実はさ、ある世界って書いたけど、昔から少し興味があった世界があってね。そこは、「幻想郷」っていうんだけど、ここがまた面白い所でねぇ。人間は勿論、妖怪や幽霊。果ては悪魔や神様まで暮らしてるような世界なんだよ。この書を落としたのは幻想郷とは違う世界(ケンカイって呼ばれてるらしいが、どういう字で書くんだろう?顕界とでも書くんだろうか?)だったから、これを拾ったお前さんには想像もつかない世界であることは確かだよ。どうだい?ワクワクしてきただろ?まぁ信じる信じないはお前さんに任せるよ。今回はあたしが観察した中でも、とびきり面白い奴が出てきた時の話を書くことにするよ。観察したものを全て書にしちまったら、それこそ百巻の巻物じゃすまないくらいになっちまうからね。
じゃあ、前置きで長々と喋っちまったけど、しばらくあたしの話に付き合ってもらうよ。嘘偽りなし、天人さんが語る「幻想郷物語」のはじまりはじまり~。フフフ・・・。