夏越の祓え
あとがき
[あとがき]
3年ばかり前から、断片的に考えていた話です。
夏祭り、浴衣、花火、女の子2人が人ごみにはぐれないように手を繋ぐ…がテーマというかキーワード。視点はゆきめ。
つららはゆきめを一番愛しています。だから、掟に逆らうことはありません。生涯叶わぬ想いだと分っているから。だから下手な罪悪感など持たずに、「気に入った男」を氷漬にしていけます。でもゆきめを愛しているから、どんなにいい男を氷漬にしても、満たされはしない。ゆえに、つららは妖怪としては優秀なのです。基本的に「好きな子ほどいじめたい」となる性格です。