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小ネタ6 ※801・腐

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 何書いてるんだ? いや、肌身離さず持ってるから気になって、どんなに大切なことが書いてあるんだろうって。少し見てもいいか? ああそんなに俺の悪口がたくさん。バカ、冗談だよ真に受けるな。誰にだって見られたくないものの一つや二つある、分かるよ。え? そんなこと一言だって言ってないだろうが。どうしてお前はあらゆる俺の行為に悪意を押しつけなきゃ気が済まないんだ、ダーリン。

 そういえば筆跡には――違う、一般論だ、大体俺だってうまかないだろ、他人を笑えるはずない。それほど気にしてるとは知らなかった。話題を変えようか。実は結構好きなんだがな、冷蔵庫に張られた書置きとか、こっそり取ってあったりして。嘘だよ。本当。本当だって。嘘ついてどうするんだ? テキストなんかの味気ないフォントよりよっぽど好きだよ、だからやめないでくれ。頼むよ。

 そうだったか、別に避けてたわけでもないんだがな。欲しい? オーライ、せっかくだからリクエストにお答え致しましょう。ちょっとシャツ捲って背中出せよ。あのなあ俺は偽造士なの。ターゲットが女だろうと仕草や癖を全部コピーするんだよ、知ってんだろ。油性ペンがお望みならお持ちしますが? あとでちゃんと洗い流してやるから心配するなって。我慢しろ、笑ったら書けないじゃないか。


 ノートの中身? 大したことは書いてない、ただのメモ用紙だよ。記憶できないわけじゃないが、手で書き出してみると整理できたりするから。おいやめろ、人に見せるようなもんじゃない。は? ふざけたことを。お前の悪口だったら見えるところにでかでかと書いておくさ、こんな小さな紙じゃなくてな。どうせお前の字は下手だなって笑い飛ばしたいだけだろ。ふん、言われなくても分かってる。

 ほら見ろ、そうやって持ち出そうとして。こういうのは小さい頃癖になったもんが一生消えないんだ。別に気にしてない、変な言い訳しないでいいぞ。おいお前何言って、あんなのを? 嘘だろ? さっさと捨てろよ汚い紙くずじゃないか、物好きな奴。お前は書き置いたりしないよな、自分の痕跡を残したくないのか? この世に。この部屋に。――口紅なんてどこから持ってきたんだおいやめろ。

  女装趣味でもあるのかと。まああったところで驚きゃしないが、誰かの忘れ物って可能性の方が高いか。自由にやってもらって構わないけど中には連れ込むなよ、鉢合わせたくはない。へえ偽造ねえ。なら今度塗ってるとこ見せろよ。あ、待て、くすぐったい、後で覚えてろお前にも。っていうか何書いてる? 分かるかバカそんな器用な真似、んん、それって食べても平気なのか、成分。
作品名:小ネタ6 ※801・腐 作家名:マリ