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豊穣への詫び状

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 重たげに垂れたその頭(こうべ)に目をやると、風に揺れる黄金の髪からこぼれたくすんだ燦めきを、視野の中にいくつも拾ってしまうことになった。金とは派手なようでいて、ときにはひどく侘びしい色合いを見せるものだったな、と思い出しながら、僕は淡々と命の穂を刈り続けていく。自らの意志を喪い、力なくこちらの肩にもたれかかってくる肉体の重さが、どうも本来より目方を増しているように感じられた。ああ、僕のしていることはそういうことなのか、との愚にもつかない思考を垂れ流したまま、やはりこの手は止まらない。生命の源に、鉤状の刃をひっかけて、ぶつんと、絶つ。すると手はとたんに軽くなり、肩はずしりと重くなり。――ああ侘助、ごらんよ秋の入り日のなんと哀しいことだろう。
 西日に照り映えて赫々と燃え上がる切っ先は恐ろしいまでに美しく、その強烈な印象はさきほど目を射た金の髪が、ほかならぬ自分のものであったのだと僕に気づかせてくれた。

作品名:豊穣への詫び状 作家名:アレクセイ