主人とワタシ
「フシデかあ!!私初めてこんなにかわいい虫ポケモン見た!!」
主人はそういってワタシを優しく撫でました。ワタシがかわいい?本当ですか、それは。ワタシは嬉しいです。ワタシはこの主人についていきましょう、主人のために戦いましょう。主人が喜ぶことをしてあげましょう。主人の幸せを最優先しましょう。
主人の仲間の中にワタシの天敵のハトーボーがいました。しかしそのハトーボーはちっとも強暴でなく、ワタシを襲ってこようとはしなかったのです。聞いてみました、ワタシは虫なんですよ、と。すると彼は照れた笑みで「お前を食べちまったらあいつが悲しむだろ」と。ワタシは思いました、皆同じなんだ、皆この主人が好きなんだ、と。主人は毎日のようにワタシたちを戦わせて強くしてくれます。レベルが上がれば最高に嬉しそうな顔をするんです。それがワタシたちは大好きなのです。ワタシはそれが見たくて強くなっている。ワタシがホイーガに進化したとき、主人はパアっと顔を明るくしてワタシを抱きしめてくれました。
「ホイーガ!これからもよろしくね!進化しても、私の仲間なんだから!」
主人は姿形が変わってもワタシをワタシとして扱ってくれます。前よりももっと大切にしてくれます。ワタシは強くなりました。主人のために。はやくワタシの最終進化を見て、驚いてください。立派になったね、と主人の最高の笑顔で褒めてください。ワタシはどんなに大きくなっても主人が大好きなのです。
手持ちにいたチョロネコさんがいなくなりました。ボックスにあずけられたのです。彼女は悲しい顔をしていました。ただでさえ自我を強く持っているヒトですから、届かない声を張り上げていました。「あたしのどこがいけなかったの!!もっと強くなるから!!もっともっと強くなって、アンタを喜ばすから!!最高のパートナーになるから!!!」ワタシは酷く胸を貫かれました。ワタシの左右にある瞳から小さな塩水がでてきました。涙というものなんでしょう。同情なんかではありません、心の底から悲しかったのです。ワタシもいつか、ああなるのでしょうか?主人、ワタシは必要となくなるのですか?
ある日、ワタシが野生のシキジカを倒したら体が熱くなりました。ああ、進化をするんですね。ワタシはじっと待ちました、主人も驚きと感動に満ち溢れた顔でワタシをじっと見つめました。ワタシは身体が変わっていくのを実感しながら光が身体から解き放たれるのを待ちました。
「ペンドラー!!」
主人は嬉しそうにワタシに飛びつきました。ワタシの身体は大きくなったものですから、簡単に主人を受け止めることができるようになりました。主人はワタシが進化したことを本当に喜んでくれました。でもワタシだけじゃありませんよ?最近はメグロコがワルビルに進化したんですから。そのときの主人の喜びっぷりも皆を喜ばせました。主人が喜んでくれるだけで、主人が笑ってくれるだけでワタシたちは幸せなんです。
主人はそういってワタシを優しく撫でました。ワタシがかわいい?本当ですか、それは。ワタシは嬉しいです。ワタシはこの主人についていきましょう、主人のために戦いましょう。主人が喜ぶことをしてあげましょう。主人の幸せを最優先しましょう。
主人の仲間の中にワタシの天敵のハトーボーがいました。しかしそのハトーボーはちっとも強暴でなく、ワタシを襲ってこようとはしなかったのです。聞いてみました、ワタシは虫なんですよ、と。すると彼は照れた笑みで「お前を食べちまったらあいつが悲しむだろ」と。ワタシは思いました、皆同じなんだ、皆この主人が好きなんだ、と。主人は毎日のようにワタシたちを戦わせて強くしてくれます。レベルが上がれば最高に嬉しそうな顔をするんです。それがワタシたちは大好きなのです。ワタシはそれが見たくて強くなっている。ワタシがホイーガに進化したとき、主人はパアっと顔を明るくしてワタシを抱きしめてくれました。
「ホイーガ!これからもよろしくね!進化しても、私の仲間なんだから!」
主人は姿形が変わってもワタシをワタシとして扱ってくれます。前よりももっと大切にしてくれます。ワタシは強くなりました。主人のために。はやくワタシの最終進化を見て、驚いてください。立派になったね、と主人の最高の笑顔で褒めてください。ワタシはどんなに大きくなっても主人が大好きなのです。
手持ちにいたチョロネコさんがいなくなりました。ボックスにあずけられたのです。彼女は悲しい顔をしていました。ただでさえ自我を強く持っているヒトですから、届かない声を張り上げていました。「あたしのどこがいけなかったの!!もっと強くなるから!!もっともっと強くなって、アンタを喜ばすから!!最高のパートナーになるから!!!」ワタシは酷く胸を貫かれました。ワタシの左右にある瞳から小さな塩水がでてきました。涙というものなんでしょう。同情なんかではありません、心の底から悲しかったのです。ワタシもいつか、ああなるのでしょうか?主人、ワタシは必要となくなるのですか?
ある日、ワタシが野生のシキジカを倒したら体が熱くなりました。ああ、進化をするんですね。ワタシはじっと待ちました、主人も驚きと感動に満ち溢れた顔でワタシをじっと見つめました。ワタシは身体が変わっていくのを実感しながら光が身体から解き放たれるのを待ちました。
「ペンドラー!!」
主人は嬉しそうにワタシに飛びつきました。ワタシの身体は大きくなったものですから、簡単に主人を受け止めることができるようになりました。主人はワタシが進化したことを本当に喜んでくれました。でもワタシだけじゃありませんよ?最近はメグロコがワルビルに進化したんですから。そのときの主人の喜びっぷりも皆を喜ばせました。主人が喜んでくれるだけで、主人が笑ってくれるだけでワタシたちは幸せなんです。