die vier Jahreszeite 005
…堪らん。かわいすぎるやろ。
笑み崩れる顔はどうすることもできんかった。
小さな口にケーキを押し込んでやり,もぐもくとする様をじっと見守る。
「美味しい?」
「ん」
「なぁ,ロヴィ?」
「なんだよ」
「明日,一緒に出かけような」
「どこへだよ」
「買い物。クリスマス・プレゼント買うたる」
「ほんとか?約束だからな!」
ぱぁ,と笑顔になったロヴィーノの小さな顔を見て,胸ん中でため息を吐く。
ごめんな,ロヴィ。
俺,今,めっちゃ幸せや。
作品名:die vier Jahreszeite 005 作家名:葎@ついったー