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家庭教師情報屋折原臨也5

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 5

 それは、終業式が終わって数日経った頃のことだった。
 夏休みに入り、エアコンの効いた自室でいつものように問題を解き、分からないところを臨也に聞くというサイクルを繰り返していた中、不意に臨也が声をかけた。
「そうだ、静雄君」
「何?」
静雄は手を止め、臨也の方を向いた。
「ずっと家じゃ気が滅入っちゃうでしょ。だから」
今度俺の家で勉強しない?
 その誘いに、静雄は特に断る理由は無かった。普通なら何かしら断る理由をつけるべきところだが、家庭教師だが家庭教師と感じさせない臨也の空気は確かに静雄を侵食していた。
 静雄の夏休みの予定が、一つ決まった。