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マルナ・シアス
マルナ・シアス
novelistID. 17019
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【東方】東方遊神記6

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④ 幻想郷巡りツアー

あたしとしては、このお話の導入部分が終わってちょっと一休みといったところだけど、おまえさんはちゃんとついてきてるかい?まぁこんな文語調と口語調がごっちゃになってる文章だから、当然読み辛いだろうけどさ。言い訳をさせてもらえば、ガッチガチな綺麗な文章より、あたしのみたいなののほうが疲れなくて良いだろ?・・・そういうことにしておいとくれよ。
さて、いよいよ神社での長話も終わり、動き出した守屋ファミリー。そんな大層なものじゃないけど、これから彼女たちはこの幻想郷にどんな騒動をもたらすのかっ!!・・・自分で書いてて少し寒かった・・・さぁ、気を取り直して、物語を続けるよ。

⑤ 披露目開始

「やれやれ・・・久しく手紙なんて書いてなかったから、肩がこっちゃったよ」
訪問する予定の五か所(巡る順番から紅魔館・白玉楼・マヨヒガ・永遠亭・地霊殿)分の手紙を、それぞれ場所ごとに内容を多少変えて書いたので、結構時間を食ってしまった。神奈子はこりをほぐすように右肩を回しながら神社の軒先のほうに歩いて行くと、既に早苗たちが帰ってきていた。出る際に持って行っていた大きな荷車には、沢山の秋の味覚が積まれている。なぜか秋刀魚や鮭も入っている。幻想郷には海は無いはずだが・・・もしかして、久しく無いと言われ続けてきたが、実際にはあるのかもしれない。
そしてその荷車の横で諏訪子が何時の間に用意したのか、七厘(しちりん)でまさにその秋刀魚を焼いていた。
「あっ、神奈子、ただいま~。それと、台所から醤油とお箸持ってきて~」
「美味そうじゃのう」
青蛙神も興味津々といった感じだ。
「ちょっとあんたたち・・・それはお土産に持っていくものだろう。自分たちで食っちまってどうするんだい」
「早苗の許しは貰ってるも~ん」
「やはり魚は焼くに限るのぅ」
その間にも七厘の上の秋刀魚はパチパチといい音をさせて、美味しそうに焼けている。これは脂ののった相当良い秋刀魚だ。さすがは千年幻倉、さすがは秋姉妹。出所が気になるが。
「・・・早苗・・・」
「すみません。おねだりがあまりに可愛かったもので」
なるほど、それなら仕方がない・・・わけがない(笑)。
「まったく・・・それ食い終わったら御影の所に行くんだからね。ちゃっちゃと食っちゃうんだよ」
神奈子はそう言うと台所に頼まれたものを取りに向かった。何だかんだ言って早苗同様諏訪子に甘いのである。因みに、焼いた秋刀魚は神奈子も早苗もしっかり食べた。つまり、一匹を四人でつついたので、一人頭の量はかなり少なかったが、皆その美味しさに舌鼓を打った。勿論青蛙神も大満足。
運んできた食材を神社の蔵にしまい、空いた荷車に樽に入った諏訪子特製の酒と大きな鍋に入った神奈子特製レシピのお粥を大量に積み込んだ。因みに蔵にしまった食材は、千年幻倉から一緒に持ってきた【神鮮の石】のおかげで千年幻倉と同じ状態で保存することができる。この石は、これを作った穣子の神力を注入すればいつまででも使うことができるが、神力が切れればただの石ころと同じである。効力は満タンのものでおよそ十日間。案外短く感じるが、穣子いわく、「そんなに長くとっておく必要ないでしょ?美味しいものはさっさと食べちゃいなさい」だそうだ。至極尤もである。
全ての準備が整い、四人は天狗の隠れ里へ向けて出発した。