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きみこいし
きみこいし
novelistID. 14439
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はっぴい・はっぴい・ばーすでー <後編>

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アワワワワとあわてふためくツナヨシの心の声を聞きつけたわけではないだろうが、突如ガラス窓の一角が吹き飛んだ。
「う゛ぉぉぉぉい!!邪魔するぞぉ」
そしてビリビリと空気を震わす大音声とともに、窓を楽々と(いちおう防弾ガラス製なのだが)切り裂いて、バルコニーから侵入してきたのは見慣れた人影。
不吉を体現する黒い集団、ボンゴレ独立暗殺部隊・ヴァリアー幹部の面々だ。
先頭を行くのは、スクアーロとベルフェゴール。どうやら、この二人が率先してガラス窓を粉々にしてくれたようだ。
「う゛ぉい、ツナヨシ・・・その、ぶっ!!てめぇ、何しやがるレヴィ!!」
「ふん!のけ。どうぞ、ボス」
「ぶはーっ!!ツナヨシ、全力でてめぇを呪ってやる」
「やだ、ボス違うわよ!『呪う』じゃなくて『祝う』でしょ~」
「ししし、ツナヨシ。王子が誕生日祝いにナイフで曲芸みせてあげるよ。
 ちょっと血がドクドクするかもだけどね」
「ふん、まったく。金にならない日を祝って何の得があるんだか。
 ボクには到底理解できないね」
(何しに来たのだお前ら・・・・)
いまだヒバリの腕の中という危険な状況を忘れて、さらなる厄介事の登場に頭を抱えたツナヨシだった。
「ふうん、キミよりあっちを咬み殺した方がおもしろそうだ」
「や、ちょっとヒバリさん!」
獲物を目前に邪魔が入りご機嫌ナナメなヒバリを筆頭に、獄寺、山本、了平にランボ、クロームまでもが愛用の武器を構えて、対峙する。
「てめら!何しにきやがった!!」
「おっ!久しぶりにこりゃ腕がなるのな」
「うむ、極限にナイスファイトなのだ」
「ランボさんの御馳走が!ゆるさないんだもんね!」
「ボスはあげない・・・」
「いや、ちょっとみんな落ち着いて!!」
怪しげな雲行きにあわててストップをかけるツナヨシにはお構いなしに、対するヴァリアーサイドも臨戦態勢だ。会場は否応なしにヒートアップしていく。
「ししし、やろうよボス!大賛成だ」
「いいぞぉ、きっちり決着つけてやるぜ」
「あらあら、けっこう楽しめそうね~」
「忌々しいやつらめ、全部まとめて焼き殺してくれる」
「ふん、金にはならないけど。まあツケにしといてあげるよ」
ニヤリと凶悪な笑みをうかべ、ツナヨシをはさんで彼らは睨み合う。背後には積年のなんなのかドス黒いオーラが渦巻いている。
「ふん・・・てめえら、かっ消せ!!」
「や、やめーーーー!!」
ツナヨシの必死の制止をふりきって、ヴァリアーと守護者が激突した。
宙に舞うナイフにはじける爆発で室内の調度品は粉々だ。激突する刀同士の衝撃にホールのガラスは吹き飛んで、極限の威力を誇る拳と足技に大理石の床は陥没。激しい雷撃に屋敷の電気系統は焼き切れた。室内のハズなのになぜか火柱だの氷柱だのが出現し、地面は割れ天井は崩れて、空間自体が歪んでいく。さらに極めつけには、すべてを灰燼に帰す破壊力抜群の炎弾だ。

あっという間にホールは半壊。
闘いの余波は会場だけでは収まらず、屋敷全体に波及していく。吹き飛んだ正面扉はそのまま廊下を突き抜け中庭に突き刺さり、柱を砕かれ屋敷自体がギギギと不吉な音をたてて軋む。見る間に瓦礫の山と化していく視界に、ツナヨシは限界を振り切った。
―――――プッツン。
(・・・おーけい。いいだろう)
ふふふ、と口元に歪んだを笑みを浮かべると、ツナヨシはスーツの懐から愛用の武器Xグローブをとり出した。無言で両手にはめて炎を灯すと、キィィィイイイインと両手の炎圧を徐々にあげていく。
『レフトバーナー、炎圧上昇。10万フィアンマ・ボルテージ。
 ライトバーナー、炎圧正常。ゲージ・シンメトリー』
(いや、もういいよ。屋敷の被害、損害、諸々・・・・全部こいつらの給料から天引きだ!!)
カッと見開いた双眸は鮮やかなファイア・オレンジ。右手を前に、左手を後ろにひいて。姿勢を制御すると、ツナヨシは渾身の一撃を放った。
「お前ら!人の話をきけぇぇぇええええ!!」
はた迷惑な戦闘を繰り広げる面々にツナヨシの魂の叫びとともに、必殺技X-BUNNERが炸裂したのだった。


かくして、誰もに愛されすぎるボンゴレ十代目だったが。
サワダツナヨシが唯一欲しているものは、誰も贈ることはないのであった。
―――Happy Happy Birthday!!


END.