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ずっと欲しいと願ってるものがある

「大丈夫か？」

頬に触れた手は冷たいのに
心配そうに呟いた声が　優しくて　暖かくて
あっという間に夢中になっていた
−大好きで愛しくて触れたくて仕方がない人　
　彼の心が欲しい

けれど、とてもじゃないが彼にそんなことは言えなかった
だって彼には思い人がいる

…確実に振られるという事実が
せっかく築いた友人関係でさえ壊れてしまうのが
怖くて怖くて手を伸ばすことすら出来ない。

それでもずっとずっと彼が欲しかった…