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三木くんのお弁当VS六騎聖

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肌理細やかな七海の肌にうっすらと滲む冷や汗が出馬には見えたが、気力で三木には気付かせない。流石や、と出馬は感嘆しつつ自分もその流れに乗る。
「そやで。久也は頑張り屋さんやから、静さんのこともすぐに抜いてしまうわ。」
「かもね。」
味についての明言はまったくしていないのだが、案の定、憧れの先輩二人からの言葉に舞い上がった三木は深く突っ込んではこない。
「お二人にお話ししてよかったです!」
いそいそと弁当を片付ける三木に、今後も味見させられるだろうことを予想し、胃薬と自分たちの代わりの犠牲者を三人ほど用意しておこうと、二人は算段する。
三木から見えないところで視線を交わし、朝も早くからすでに随分疲れたような心持ちになった。けれど、それが不快ではない。
「…しかし、うちの子は阿呆可愛いですなあ。」
「本当に。健気よねえ。」
なんだかんだと、寄って集って甘やかしている自覚はある。そしてそうやって騒ぐのが、自分たちには新鮮で楽しいのだ。
(だからあんま泣かさんといてくれよ、男鹿辰巳。)
(だからあんまり泣かさないでね、男鹿辰巳くん。)
((でないと、お仕置き。))








六騎聖と言いながら残り三人出てなくてすみません。申し訳ないので、三人の死亡フラグだけたてときました。
随所に私の出七萌えが織り込まれています。出七は夫婦!あと、出馬さんはお父さん、七海先輩はお母さん、アレックスは長男、榊は次男、郷先輩はおじいちゃんの六騎聖家族にいい子いい子されて可愛がられる末っ子三木なイメージです。
そして一番重要なことは、これが三木から男鹿への友情話なところです。友情ですよ、友情。ちょっとおかしくてもそこが三木の可愛いところって六騎聖が言ってた。


作品名:三木くんのお弁当VS六騎聖 作家名:六花