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デュオ

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学校が終わると、いつもと違うことが起こった。入り口を出てすぐのところにトランクスくんが立っていた。一緒に帰ろうぜ、と僕の隣を歩く。まるでその光景はちょうど僕たちが一緒に帰っていた頃に戻ったみたいで、なんだか懐かしくて嬉しかった。
僕とトランクスくんの住む家はそれぞれに学校から遠い。方向はてんで違うのだけれど、あえて遠回りをして飛んで帰った。途中でその辺の野山に降りて日が暮れるまで話し込んでしまったせいで、お互い両親に怒られたこともあった。今日もまた人気の無いビルの裏まで来ると、二人で同時に飛び上がる。お母さんやブルマさんには、空を飛ぶのは目立ちすぎるから極力機械を使うようにと言われていたけれど、僕もトランクスくんも飛ぶことの楽さに魅了されてしょっちゅう言いつけを破っていた。

街を離れて滅多に人の通らないような野に降り立った。僕はそれまで一言も話さないトランクスくんが気になったけれど、そこに降りた瞬間にトランクスくんは豹変した。急に僕のほうに掴みかかってくると、まず一発思い切り顔面を殴られた。驚きと殴られた衝撃で言葉を出せずにいるとそのまま地面に倒されて、また殴られる。思わず僕もトランクスくんの腕を取って抵抗をする。

「トランクスくん!止めてよ、どうしたんだよ急に!」

僕が言葉を投げかけてみてもトランクスくんは僕を殴ろうとする。僕が彼の両腕を抑えてしまうと、今度は突然ぶつかるみたいにキスをしてきた。そんなことを考えている場合ではないと思いつつも、トランクスくんとキスをするのは、何ヶ月ぶりなんだろうと瞬間的に考える。僕とトランクスくんがキスをするのは初めてじゃなかった。初めてキスをしたのは僕が十四才でトランクスくんが十五才の時。トランクスくんの部屋に遊びに行った僕にキスをしてきた彼は、罪悪感から突然黙り込んでしまって、僕にはそれが不思議だった。僕はその頃もずっとトランクスくんを好きだと思っていたし(たとえそれがただの友情だと言われても、僕の中では友情と恋愛の好きというものの区別がよく分からなかった)、トランクスくんが僕を好きなら、キスをしたって構わないんじゃないかと思ったからだ。そういう僕の気持ちを理解した彼は、その後も何度か僕にキスをするようになった。それから一年経って、僕とトランクスくんはセックスをした。抱きたい、と言ったのはやっぱりトランクスくんで、僕はただ良いよと言った。そうすることに抵抗は無くて、少し恥ずかしいと思ったくらいだった。行為自体は気持ちが良かったし、僕からしたいと思うことはなかったけれど、求められれば大抵は受け入れた。

つまり僕とトランクスくんは、そういう恋人みたいな関係が二年近く続いたから、今年になって急に距離が出来たことのほうが僕は不思議だった。僕が高校生になったとほぼ同時にトランクスくんは僕にこう告げた。「彼女でも作って仲良くしろよ。」僕はあえてそれを彼に言われる意味がよく分からなかったけれど、とりあえずその後トランクスくんが僕にキスをしたり、抱きしめたり、セックスしたりすることが一切無くなったことは、それに関係しているのだろうなと思っていた。トランクスくんに彼女が出来たという話を聞いたのもそれからすぐの事だった。僕はトランクスくんがそれを僕に話してくれなかったことと、それ以来一緒に帰ることさえなくなったのが寂しかったけれど、会えば話をしたし普通に接してくれたトランクスくんを嫌ったりすることは無かった。

作品名:デュオ 作家名:サキ