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マルナ・シアス
マルナ・シアス
novelistID. 17019
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【東方】東方遊神記9

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「・・・相変わらず卑怯な女ね」
にとりの背を見送った後、美理がしょうがないといったように呟いた。因みに、美理がこの喋り方をするのは、今の所御影と椛にだけである。
「あら?あたしがにとりのことが大好きなことに、嘘偽りはないわよ」
「そこじゃないわよ・・・まったく、またとんでもないことを言ったものね」
「文やにとりの報告が本当のことなら、不可能ではないと思うわ。それに、あたしはもっといろんな存在と交流を持ちたい。できることなら、地底の人たちともお友達になりたいわ」
「あなたが積極的に進めるのならともかく、幹部連のジジイ共が許すわけないじゃない。ただでさえあいつらは河童のことを見下しているのに」
「・・・にとりはこの先まだまだ伸びるわ。だから、若いうちにいろいろと経験させた方がいいのよ。それこそ、あなたの可愛い椛のようにね。この二人には、これから何百年か先、御山の先頭に立って皆を導いてもらいたい。椛にとっては棘(いばら)の道になるでしょうけど。あの娘たちにはその素質がある」
「御影・・・」
少し重い空気になりかけたその時、大襖が勢い良く開いた。
「こんにちわー」
「邪魔するよ」
諏訪子と神奈子がやっと御影の前までやってきた。
「さっきの話はまた今度にしましょう」
「・・・ええ」
二人はお互いに小さく言い合い、御影は神奈子たちを笑顔で迎えた。