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cou@ついった
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【DRRR】月夜の晩にⅠ【パラレル臨帝】

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「…でも、臨也さん、さっきまで……」


 ピンポーン


言葉を遮るようにインターホンが鳴る。
すでに何度か聞いたはずなのに、帝人は耳と尻尾の毛を逆立ててビクリと全身を振るわせた。まだまだ突然の機会音には慣れないらしい。
その様子が可愛らしい、と思いながら臨也は半ばイライラとマンションエントランスのカメラを起動する。
取り巻きの少女たちには携帯でしばらく来るなと伝えてあるし、仕事相手にもしばらく休業と一方的ながら伝達済みだ。手足に使っている連中ならまず携帯かPCに連絡が入るはずだし、そもそもこのマンションを知らないだろう。
嫌な予感は、モニターの中に的中した。

「臨也ー。見えてるんだろ?君の主治医の新羅だよ。一刻も早く開けないと、セルティがバイクを飛ばして静雄連れてくるから」

何の脅し文句だよ。
せっかくの雰囲気とか2人きりの空間とかをぶち壊されたことに苛立ちながら、あの化け物が扉をぶち破って入ってくることを想像して更にうんざりとした気分になる。

「…とりあえず帝人くん、服を着替えてから、奥の部屋に隠れててくれないかな?」

何の用かは、いろいろと思い当たるところがあるけれど、まあ今のタイミングならだいたい予想がついた。