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僕の甘い痛みの話【歪アリパラレル】

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「…へぇ…」
「…い、いいたいことがあるならいいなよ…」
帝人はファーストフード店で目の前に座る幼馴染におごってもらったシェーキを飲みながらぶつぶつと呟いた。幼馴染である正臣は頬杖をついたまま、帝人の言葉に数回頷き、その後噴出す。
「…っ、そ、それで、元のサイズどうにか戻ってウサギ探してる間に俺に会ったのか…い、いやいや、な なるほど なー…」
かわいいかっこしてるからなにかと思ったけど。正臣が噴出すのを堪えながら呟いた言葉へ、帝人は情けなくなりながらもこくりと頷いた。正臣は必死で笑みをころしながらも、楽しげな視線で帝人を見つめる。
「…帝人、疲れてるな」
「…正臣に言われちゃった…」
深く落胆しながらも呟いた帝人へ、正臣はくすくすと笑いながらポテトをつまんだ。今日はもう帰って早く寝ろよ。可笑しげに呟かれた言葉とは裏腹に、正臣の瞳の奥に心配そうな色を垣間見えた帝人は、素直に頷いてシェーキを飲む。
「何なら送ってってやるぞ?」
「あ、いいよ。ちゃんと帰れるから」
帝人の微笑みに、正臣は納得しきれていない様子ながらも頷いた。正臣にあまり心配をかけたくなかった帝人は、シェーキを飲みながら おいしい と呟く。正臣は帝人をじっと見つめていたが、ふと快活な笑みを見せて帝人へ指を振った。
「疲れてる帝人に朗報だ。三日後は何の日でしょーか?」
「三日後?えっと、三月二十一… あ 」
正臣は目を丸めた帝人へ悪戯気な笑みを見せ、小首を傾げて笑う。
「誕生日、楽しみにしてろな。さいっこうのプレゼント用意したんだ」
「…ありがと、正臣。楽しみにしとく」
おう、正臣はにこにこと笑い、帝人は変わらない正臣の笑みに安心してシェーキを飲む。つくん、と何かがどこかで痛んだような気がしたが、帝人が瞬きをした途端にその痛みはするりと消えてしまった。

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書きたかったところを書きたかった分だけ書いてしまいました。