下士官の微笑み / DFF?
「………ソウデスか」
どうしてそうなった?と、聞きたい気もしたのだが、聞くだけ野暮と言うか、聞くだけ無駄と言うか、聞くまでもないと言うか、とにかくそんな言葉がクラウドの脳内を通り過ぎて行き、少年は無言でケーキを咀嚼した。
細事を気にしなければ、美味しいケーキがただで食べられてラッキーであることは変わりがないのである。
*
そしてその1年後。
「……とりあえずサーはそこに正座してください」
「…………ハイ」
しっかりと先輩たちの教育を身に付けたクラウドが、ソルジャー部隊最怖の名も名高い微笑みを浮かべていたと言う。
そして、そんなクラウドを前に正座をするかの英雄の姿も非常に見慣れた光景となりつつあった。
作品名:下士官の微笑み / DFF? 作家名:まさきあやか