angel lamp4
食事の後、彼女は、書斎に行ってしまった。
いつものことなのに、胸が苦しくなる。
気を紛らわそうと、僕は庭の手入れをすることにした。
バラの手入れをしながら、書斎の窓を振り返る。
ここからでは、彼女の姿は見えなかった。
頭を降って、バラに視線を落とす。
季節になったら、赤い花を咲かせるのだろうか。
青いバラがあればいいのに。
あのティーカップのように、鮮やかな青いバラが咲いたら、彼女は、きっと喜んでくれる。
人の気配に、ふと顔を上げたら、一人の少年と目があった。
作品名:angel lamp4 作家名:シャオ