angel lamp5
驚きのあまり、少年をまじまじと見つめる。
相手も驚いたようで、一瞬、そのまま走り去るかと思ったけれど、その場に踏みとどまっていた。
まだあどけない顔は、泣きはらしたように目元が赤く、かぶっていた帽子を、慌てて脱いだので、髪が逆立っていた。
両手で、帽子をいじりながら、
「あの・・・あの、レディはご在宅でしょうか?」
そのきまじめな口調に、思わず吹き出してしまう。
「なっ・・・あ、わ、笑わないで下さい」
真っ赤になった相手に、笑いをこらえながら、
「ん・・・ごめん。何か用があるなら、僕が聞くけど?」
ためらう様子の少年に、僕は、書斎の窓へ視線を向けて、
「今、研究の最中だから・・・いつ出てくるか、分からないよ」
少年は、意を決したのか、
「あのっ・・・と、友達を!助けて欲しいんです!!」
早口でまくし立て始めた。
少年が言うには、友達が数日前から高熱を出し、薬を飲んでも良くならない。お見舞いに言ったら、「化け物に顔を舐められたせいだ」と、話してくれたのだそうだ。
「そ、それで、あの、し、調べてみたんです!その子が、足の生えた蛇だって、体が濡れてたって言うので・・・本を見たら、ミズチって・・・毒のある魔物だって・・・それで・・・」
「それで、彼女なら、毒を中和してくれると?」
僕の言葉に、少年は泣きそう顔で、何度も頷く。
「あのっ、い、いたずらをしたのは、悪いことだと思います!良くなったら、一緒に謝りにきますから!だから、あの、た、助けてください!お願いします!!」
相手も驚いたようで、一瞬、そのまま走り去るかと思ったけれど、その場に踏みとどまっていた。
まだあどけない顔は、泣きはらしたように目元が赤く、かぶっていた帽子を、慌てて脱いだので、髪が逆立っていた。
両手で、帽子をいじりながら、
「あの・・・あの、レディはご在宅でしょうか?」
そのきまじめな口調に、思わず吹き出してしまう。
「なっ・・・あ、わ、笑わないで下さい」
真っ赤になった相手に、笑いをこらえながら、
「ん・・・ごめん。何か用があるなら、僕が聞くけど?」
ためらう様子の少年に、僕は、書斎の窓へ視線を向けて、
「今、研究の最中だから・・・いつ出てくるか、分からないよ」
少年は、意を決したのか、
「あのっ・・・と、友達を!助けて欲しいんです!!」
早口でまくし立て始めた。
少年が言うには、友達が数日前から高熱を出し、薬を飲んでも良くならない。お見舞いに言ったら、「化け物に顔を舐められたせいだ」と、話してくれたのだそうだ。
「そ、それで、あの、し、調べてみたんです!その子が、足の生えた蛇だって、体が濡れてたって言うので・・・本を見たら、ミズチって・・・毒のある魔物だって・・・それで・・・」
「それで、彼女なら、毒を中和してくれると?」
僕の言葉に、少年は泣きそう顔で、何度も頷く。
「あのっ、い、いたずらをしたのは、悪いことだと思います!良くなったら、一緒に謝りにきますから!だから、あの、た、助けてください!お願いします!!」
作品名:angel lamp5 作家名:シャオ