ピーターパンシンドローム
「アーサーぁ!」
走ってくる彼、に手を差し出す
えへへ、と笑いながら小さい彼はその手をとって夕日に向かって歩き出すんだ
その向かう先は小さくても暖かいホーム
「アル」
彼の名前を呼ぶ
彼は目を少し大きくさせて、すぐにニコッと笑いながら見つめてきた
アクアマリンのような瞳、まだまだ幼い顔
自分に似た金色の髪の毛、ひょこん、と飛び出した特徴的な髪束
どれもどれも愛しかった
それは子供に対する、親の愛情
それは彼に対する、性の感情
それは、アルフレッドという、1人の男に対する恋情
「ん?アーサーどうしたんだぞ?」
夕焼け空は天高く、
手を伸ばしても届かない
遙か地平線の向こうに沈む
その夕日を、掴めるときがくるのだろうか
きらきらと、世界が輝いていた。そんな小さくちっぽけな世界で
彼と自分は生きていた。
走ってくる彼、に手を差し出す
えへへ、と笑いながら小さい彼はその手をとって夕日に向かって歩き出すんだ
その向かう先は小さくても暖かいホーム
「アル」
彼の名前を呼ぶ
彼は目を少し大きくさせて、すぐにニコッと笑いながら見つめてきた
アクアマリンのような瞳、まだまだ幼い顔
自分に似た金色の髪の毛、ひょこん、と飛び出した特徴的な髪束
どれもどれも愛しかった
それは子供に対する、親の愛情
それは彼に対する、性の感情
それは、アルフレッドという、1人の男に対する恋情
「ん?アーサーどうしたんだぞ?」
夕焼け空は天高く、
手を伸ばしても届かない
遙か地平線の向こうに沈む
その夕日を、掴めるときがくるのだろうか
きらきらと、世界が輝いていた。そんな小さくちっぽけな世界で
彼と自分は生きていた。
作品名:ピーターパンシンドローム 作家名:紗和