トロワ詰合せ
『焦燥(コレットとレイチェル) 』
「お帰り。…どうしたの? 変な顔してるわよ。今日はオスカー様とデートだったんだよね。楽しくなかったの?」
「楽し…かった、とは思うの。だけど…」
「なに?」
「前とは、違うみたい。…私、きっと悔しいんだわ」
「なにが?」
「綺麗なものしか知らない、小娘みたいに扱われることが。その通りだから、余計、悔しいのね」
「仕方ないよ。まだまだ私たちは駆け出しだもん」
「そうね。きっとあの方々は私の鏡なんだわ。私が焦っているから、こんな風に思ってしまうのね」
「不安なの?」
「少し。…でも大丈夫。レイチェルが居てくれるもの。宇宙で最強の天才美少女が味方してくれるんだから、怖いものはないわ」
「その通り。大船に乗った気でいなさい!」