angel lamp6
あの少年が来てから、五日が経つ。
相変わらず、子供達の姿は見えず、特に音沙汰もない。
彼女と二人だけの暮らし。
誰にも邪魔されず、このまま静かに、時が過ぎていくはずだった。
彼女に、一通の手紙が届くまでは。
書斎で本を読む彼女の隣に立ち、届いた手紙を、ペーパーナイフで開けていく。
一通の手紙を手にとって、思わず手が止まった。
レース模様が入った白い封筒に、息が止まりそうになる。
赤い封蝋は、差出人がマスターであることを、如実に物語っていた。
「カイト、どうしたの?」
囁くように問いかける彼女が、僕の手の中にある手紙に気がつく。
「その手紙は?」
「これは・・・あなた宛に、マスターから」
僕の言葉に、彼女の顔が、ぱっと輝いた。
「まあ、彼女から?嬉しいわ」
その様子に、苦いものがこみ上げてくる。
封を開け、中の便せんを取り出し、机の上に置いた。
「お茶を・・・お持ちします」
「ええ。ありがとう、カイト」
マスターの手紙から、無理矢理視線を逸らすと、僕は書斎を出た。
相変わらず、子供達の姿は見えず、特に音沙汰もない。
彼女と二人だけの暮らし。
誰にも邪魔されず、このまま静かに、時が過ぎていくはずだった。
彼女に、一通の手紙が届くまでは。
書斎で本を読む彼女の隣に立ち、届いた手紙を、ペーパーナイフで開けていく。
一通の手紙を手にとって、思わず手が止まった。
レース模様が入った白い封筒に、息が止まりそうになる。
赤い封蝋は、差出人がマスターであることを、如実に物語っていた。
「カイト、どうしたの?」
囁くように問いかける彼女が、僕の手の中にある手紙に気がつく。
「その手紙は?」
「これは・・・あなた宛に、マスターから」
僕の言葉に、彼女の顔が、ぱっと輝いた。
「まあ、彼女から?嬉しいわ」
その様子に、苦いものがこみ上げてくる。
封を開け、中の便せんを取り出し、机の上に置いた。
「お茶を・・・お持ちします」
「ええ。ありがとう、カイト」
マスターの手紙から、無理矢理視線を逸らすと、僕は書斎を出た。
作品名:angel lamp6 作家名:シャオ