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angel lamp7

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「おはよう、カイト」
「おはようございます」

扉の前で挨拶を交わし、彼女の手を取る。
ゆっくりと階段に向かいながら、彼女が言った。

「お茶の時間には、二人とも到着するわね。ケーキを切って、サンドイッチも用意した方がいいかしら?」

その言葉に、息が詰まる。


今日、マスターと婚約者が、彼女に会いに来る。


「僕が、用意しますから」

無理矢理笑顔を浮かべると、彼女は微笑んで、

「ありがとう、カイト。でも、私にもお手伝いさせて?」
「・・・はい」

本当は、嫌だと言いたかった。

このところ、何故か彼女は、今まで僕がしていたことを、自分でしたがる。
まるで、僕がいなくなった時のことを、想定しているかのように。


嫌だ。
離れたくない。そばにいたい。

もう二度と、一人になりたくない。


階段を下りて、一緒に台所へと向かう。
本当は、食堂で待っていて欲しいのに。

「お湯を沸かすわね」
「はい。気をつけてください」
「大丈夫よ。ありがとう」

そう言って、彼女はふわりと微笑んだ。

作品名:angel lamp7 作家名:シャオ