Summer magic
おまけ
「…じっれたいねぇ、まったく。お互い丸分かりなのにな」
「ほんまになぁ、はよ告ってしもたらええのに。…にしても、ハンガリーちゃんからかうんやっぱおもろいなぁ!」
「なんであいつはあんなにガキ臭いんだよ…もっと上手いアピールの仕方ってもんがあるだろうがっ!お兄さんが手とり足とり教えてあげたいよ、ほんと…」
「プロイセンは口説いてるわけとちゃうしなぁ。俺らは見守ったるくらいしかできひんわぁ」
「とりあえず…ハンガリーが自覚しないことには二人の距離は縮まらないだろうな」
「あと50年後くらいに付きおうてたらええほうちゃうん?」
「好きな子に50年も振り向いてもらえないのか…ううっ、不憫なやつ…っ」
「それはそうと、はよ飯食いに行こうや」
「だな…あいつは……置いてってやりますか」
それからまさか一年も経たないうちに実を結ぶとは誰一人予想していなかったわけだが……彼の頑張りはまた後日話すことにしようか。
「お、お前この後予定は?」
「…別に何もないけど」
「じゃあ……」
…とりあえず、不器用な二人に幸多からんことを。
Fin.
作品名:Summer magic 作家名:もいっこ