二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

もしケンシロウが真性包茎だったら

INDEX|1ページ/2ページ|

次のページ
 
ケンシロウは包茎である。以前からその事を不満に思っていた。
 そこでケンシロウはトキはズル剥けだったのを思い出し、トキの部屋を訪ねた。
 「兄さん…どうやったらズル剥けになれるんだ」
 「ケンシロウ…もしや」
 「ああ」
 「ケンシロウ、すまないが、私は子供の頃からズル剥けだったので、お前の力になってやれない。しかしラオウは自力で真性を克服し、ズル剥けになったというので、会って話を聞くがいい」
 医者の卵なら包茎の脱し方ぐらい教えてくれよ、とケンシロウは思わないでもなかったが、仕方ないのでラオウに話を聞くことにした。
 大体ラオウは滅多に自分から口を利かない割に自己中で横暴で、弟たち(特に自分)にしょっちゅう八つ当たりばかりしているのだ。トキはラオウの八つ当たりが比較的少ないので羨ましい。トキが教えてくれるならトキの方がよかったのである。
 しかしラオウの所へ行った。
 「ラオウ、今すぐ包茎をズル剥けにする方法を教えろ」
 ラオウは、いきなり何を言い出すんだこの弟は、と思った。
 ケンシロウは滅多に自分から口を利かない割にいざ口を開いたら碌な事は言わない。無愛想だし、自分よりトキの方に懐いている。そのくせしてしょっちゅう自分と行動が搗ち合うのだから、生意気である。大体ケンシロウが赤ん坊の頃は自分が襁褓を換えたりなんなりをやらされたのに、全くそれを恩に着るところが無い。ケンシロウはそんな事を知らないのだから当然と言えば当然であるが、ラオウはそうは思わなかった。赤ん坊の頃は可愛かったのに、口を利くようになってから可愛くなくなった。
 「…うぬは包茎か?」
 「そんなことは貴様の知った事ではない、教えろ」
 「…剥いたまま一日過ごせばよかろう」
 「そんなことはできん」
 「風呂場で剥け」
 「やり方を教えろ」
 そこで風呂場である。
 この家の風呂は多少広いとはいえ、全裸の男二人が仁王立ちしているのは何か凄く嫌な物がある。
 「それで?」
 「剥け」
 「嫌だ」
 「剥けと言っておろうが!」
 本当は、湯船の中でちょっとずつ伸ばしていってそして優しく剥くのが手順というものであるが、自分から教えを乞うてきたくせに非協力的な弟の態度が腹立たしかったので、何の準備もなく、いきなり剥いてやった。

 ケンシロウは、なんてラオウは乱暴なのだとその瞬間思った。
 「うぐわあああああああああああああああーーーー!!!!!!!」
 風呂場なので弟の絶叫が反響して五月蠅い、とラオウは思った。他の兄弟が来たら面倒だな、と一瞬思ったが、来ないだろう、と一瞬で二人の事は頭から消え去った。実際他の二人はケンシロウが絶叫を上げているぐらいでは来ない。半径50mが荒野になってラオウとケンシロウの戦いに決着がついた後などでないと絶対来ない。冷たいと思われるかもしれないが、昔からそうだったので、ケンシロウも特に二人が冷たいとも思わなかった。
無理やり剥かれたので出血した。ケンシロウはそのまま股間を押さえて蹲りたかったがラオウに股間を掴まれているのでそれができない。抗議する気も失せる。もう意識が飛びそうだった。
 「……」
 ラオウは、洗った方がいいだろう、と思って石鹸を手につけて、ケンシロウの浮りに触った。
 「ふああああ!!」
 痛い。しかし触られた瞬間に達してしまったので、痛いだけではなかったのだろう。ほとんどケンシロウ自身には痛いとしか感じられなかったが。射精したのでさっきの出血が少し増えた気がする。剥いて最初の射精は、どうせなら自分の手でしたかった。なぜ俺はラオウの手で達せられているのだろう。陽物が血塗れで、とても痛い。
大体昔からラオウは横暴で本当に…。

 ラオウはケンシロウのそういう反応を見て、面白いと思ったのでもっと触ってやった。普段無愛想な弟が悶絶しているのは楽しい。稽古中に殴ってもほとんど無表情だし、笑顔なんてトキと会話している時たまに見せる程度である。そういうケンシロウが嫌いだったので、今の状況が楽しかった。俺を敬愛しないならば死ぬべきなのだ。