二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

伝勇伝ツイッターログまとめ

INDEX|1ページ/4ページ|

次のページ
 

140字ツイートログ



【この手を引いて、と】
(誘拐犯フロワードと誘拐されるシオン)

 するりと頬に添えられた手の先。
 見知らぬ黒髪の男。
 相手のやけに美しい顔が息が掛かる距離まで近付いてきた。
「誰だ、お前」
「ずっと貴方を見てきた者です、シオンくん。あの男の側にいるべ
きではないと思い、私が貴方を連れ出しました」
「……誰だ、と聞いている」

「ミラン・フロワード。貴方の影です」



【ドランブイの逃避行】
(亡国の君主と従者)

「共に行こう」

 彼女の姿をした彼が私に手を差し出した。
 どこまでも高貴で高潔。
 彼のときにはしっかりと編み込まれている銀髪が、彼女になった
ことになり解かれ風に弄ばれている。
 白い手袋の下の手は赤く汚れているのだ。
 舞い上がるスカートの裾が羽に見えた。
 私は黙って彼女である彼に跪いた。

 彼女になった亡国の王、従うは影法師。
 誰かから逃れるでもなく、留まるでもなく――二人はただ、大地
をさ迷う。

 あなたは、その手の先に誰を願いますか?


【光と黒】
(出陣前のシオンとフロワード)

 漆黒の鎧と銀糸は色の対比で酷く美しかった。
 俺に黒は似合わないかな、と自虐的に微笑む王に、私は静かに笑
みを返した。
 何処までも堕ちた色だと言う。
 もうこれ以上濁ることもないくらい汚れてしまったと言う。
 彼は真実の色を知らないのだ。
 本当に眩しい光とは、全ての色が混じりきった先にあるのだと。


【ショットガン】
(ライナとシオン)

 強い酸味を感じる香気に濡れた手。
 シオンは指先をぺろりと舐め、その手をそのまま俺の太股に伸ばしてきた。
 内腿を撫で、潤んだ瞳でこちらを見る。
「ライムじゃなくてライナの方を搾り取ってあげたいなぁ」
 俺の股間に唇を寄せて、酒に濡れた唇を舐める。
 この誘惑に勝てないくらいには俺は酔っていた。