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りゅーがみねみかど3さいでしゅ!

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何てたって盗んだ画像でしかお目にかかれない、可愛い可愛い――高校生でも十分可愛いけども!――帝人が見れてあまつさえ抱きしめているのだから。
都市伝説の首無し妖精は不機嫌だった。
さっきから子供の情操教育には宜しくないランキングナンバー1の男が、可愛い可愛い我が子――セルティと新羅の中ではすでに養子縁組されている――を先ほどから抱きしめて離さないから。
無理やりにでも引き剥がしたいが、帝人が嫌がらずむしろ楽しげなのがセルティを止めさせる。
(ああああ早く帝人を臨也から引き離さないと帝人が汚されるーー!!)
自業自得だがどこまでも病原菌扱いの情報屋である。
しかし転機は訪れた。
帝人はご機嫌に唄を口ずさむ。
(どうやら楽しくなると唄う癖があるようだ)
「まっくろくろすけ出ておいで~♪」
「何の唄?」
【お前、天下のじ●りを知らんのか】
「出ないとめだまをほじくるぞ!」
ずびしっ
「おわぁッ」
ちっちゃい指が的確に臨也の目を突き刺そうとしたので、間一髪で避けた。
伊達に池袋最強と戦争を繰り広げていない情報屋だ。
その隙にセルティが帝人を奪い取る。
(心の中では『グッジョブ帝人!』と褒め称えていた)
「ちょ、帝人君何するのさ!?」
「めだまをほじくるぞー」
「可愛いけど怖い!」
【・・・・・・・・そのまま潰されれば良かったのに】
「てめぇ運び屋!思っても打つなこの野郎!」
「しぇるしゃんいじめちゃめっ!」
「苛められてるのは俺だー!でも帝人君可愛いなこんちくしょー!!」
吠える情報屋はいつにもまして奇怪だ。
気持ちは大いにわかっても、距離を取りたくなるセルティである。
実際取っていたが。
「まっくろくろすけしゃん、またあそんでねー!」
「帝人君なら何時何処でも24時間遊んであげるよ!・・・あ、そうだ首無し。帝人君をちっちゃくした元凶の薬予備作っとけって新羅に言っといて」
【作ったとしてもお前にはやらん。帝人もやらん】








そんなこんなで、池袋の街を堪能した帝人とセルティは夕焼けを背にしながら、家路を歩く。
セルティが首を下に傾ければ、蒼い眸がセルティを見上げてきて笑う。
ああ、幸せだなとセルティは在るはずのない微笑みを浮かべた。
帝人もまたその気配を感じ取ったのか、とてもとても嬉しげに笑った。
「しぇるしゃん、またあそぼーね」
【ああ。もちろんだ】
例え、明日には高校生の帝人になったとしても、セルティは約束する。
ちっちゃくても、大きくても、帝人は帝人だからだ。
マンションのエントランスには、仕事を終えたのか新羅が待っていた。
帝人が新羅に駈け寄り、ばっと抱きつく。
新羅も小さな身体を受け止め、ぎゅぎゅっと抱きしめる。
セルティはもう一度、幸せだなと思いながら、抱き合う2人に混ざる為に歩いていた足を駆ける為に踏み出した。